家電製品の選び方と買い方

加湿器の選び方

最終更新日 2016年05月04日

加湿器とは

加湿器は、熱で水を加熱して蒸気を発生させ、お部屋の湿度を上げる事ができる家電製品です。他に、風の力で水を気化させて湿度を上げる加湿器もあります。

加湿器は、特に乾燥しやすい冬場に活躍し、お肌の乾燥や、鼻やのどの乾燥を防ぐ役割をします。ウイルスは湿度が低い環境を好みますので、加湿器で湿度を上げれば風邪等のウイルスによる病気の予防につながる役割もします。

湿度を高くすることにより、花粉の飛散を抑える効果もありますので、花粉症が生じやすい春にも加湿器があると大変便利です。

加湿方式の選び方

加湿器の湿度を上げる方法は、いくつかに分かれます。スチーム式、ヒーターレスファン式、ハイブリッド式があります。それぞれの加湿方式は、湿度を上げるために水を気体にさせる方法に違いがあります。

スチーム式は、ヒーターによる加熱で水を沸騰させ蒸気を発生させて、湿度を上げます。ヒーターレスファン式は、水をファンによる風で気化させて、湿度を上げます。 ハイブリッド式は、湿度が低いときは、水を温風によって気化させ湿度を上げ、湿度がある程度高ければ、水を風で気化させ湿度を上げます。

このような加湿方式の違いにより、各加湿方式には以下のようなメリット、デメリットが存在します。

加湿方式 メリット デメリット
スチーム式 ・加湿能力が高い。
・加熱するので衛生的。
・ファンを使わないので、運転音が静か。
・消費電力が高い。
・熱蒸気が出るため、特に乳幼児の火傷に注意する必要あり。
・水の中に含まれるミネラル等が蒸発時に残るので、定期的な掃除が必要。
・機種によってはフィルターを用いるので、その交換が必要な場合があり。
ヒーターレスファン式 ・消費電力が少ない。
・火傷の心配がなく安全。
・加湿能力が低い。
・加湿フィルターの交換が必要。
・ファンによる運転音の発生あり。
ハイブリッド式 ・他に比べてバランスがとれている加湿方式。
・火傷の心配がなく安全。
・加湿フィルターの交換が必要。
・ファンによる運転音の発生あり。

加湿能力(ml/h)の選び方

加湿器の加湿能力は、1時間あたりに発生可能な水蒸気の量で表示されています。小さい部屋で使う場合でも、他の大きい部屋で使う場合を考えて、余裕を持たせて選びたいですが、加湿能力が高すぎると湿度が上がりすぎて結露が発生したり、必要以上に電力を消費してしまうといった問題が生じます。

このような問題は、湿度センサーが付いていて湿度調節ができる加湿器を選べば解決できますので、加湿能力が高い加湿器を選ぶなら、湿度センサーによる湿度調節機能も重視して選びたいです。

加湿能力は、約6畳までのお部屋で使うのであれば、300(ml/h)、約8.5畳までのお部屋で使うのであれば、500(ml/h)、それ以上のお部屋の場合は、700(ml/h)が目安となりますが、加湿能力だけでは、加湿器を使用するお部屋に合わせて適切に選ぶのが難しいです。加湿器の仕様等には適用床面積も書いてありますので、加湿能力だけでなく適用床面積も参考にした方が選びやすいです。

適用床面積(畳)の選び方

加湿器は、使用するお部屋の広さに合わせて選ぶ必要があるため、仕様等には適用床面積が記載されています。お部屋の構造によって、湿度の保ちやすさが変わってくるため、主に木造和室とプレハブ洋室の場合に分けて表示されています。木造和室は湿気が逃げやすいので、プレハブ洋室に比べて適用床面積が小さいです。

実際に加湿器を使用するお部屋の面積と多少の差異があっても問題ありませんが、実際に加湿器を使用するお部屋の面積より2〜3畳程度の余裕を持たせて選ぶのが無難です。実際に加湿器を使用するお部屋の面積よりも小さい適用床面積でも湿度が全く上がらない事はありませんが、湿度がしっかり上がらないリスクが生じますので避けたいです。

運転音(dB)の選び方

加湿器は、大きな動作音が発生する家電製品ではないため、運転音の大きさは、どの製品も45(dB)以下であり、それほど気にならない運転音です。そのため、製品の詳細情報に表示されていない場合があります。

もし、寝室に設置する等の理由で静かな加湿器を選ぶ場合は、運転音が小さな加湿器を選ぶか、ファンを使わないスチーム式の加湿器を選ぶと良いです。ファンは加湿器の運転音の大きな発生要因であり、ファンを使う加湿器でも十分静かですが、ファンを使わない加湿器の方が静音に期待できます。

連続加湿時間(h)の選び方

連続加湿時間は、加湿器に水を供給してからどれだけ連続して使えるかを表します。加湿器の加湿能力とタンク容量によって決まってきます。

連続加湿時間が短いと、それだけ加湿器に水を供給する回数が増えます。水の供給は大した手間ではありませんが、やはり回数が少ない方が面倒な水の供給回数を減らせますので、連続加湿時間が長い加湿器を選びたいです。

特に、睡眠中使うのであれば、自分の睡眠時間以上の連続加湿時間が欲しいです。

タンク容量の選び方

加湿器には、水を蓄えておくためのタンクがあります。タンク容量が大きいほど、多くの水を蓄えておけるため、水の供給の手間が省け便利ですが、タンク容量が大きいほど、コンパクト性が失われます。

もし、水の供給回数を減らすためにタンク容量が大きい加湿器を選ぶなら、連続加湿時間も見て選ぶ必要があります。その理由は、タンク容量が大きい加湿器でも、加湿能力に見合ったタンク容量でなければ、実質タンク容量が小さい事になり、連続加湿時間が短いはずだからです。

消費電力の選び方

加湿器は、電力を消費しますが、やはり熱を発生するヒーターを使うスチーム式が一番消費電力が高いです。もし、消費電力を低い加湿器を選び、ランニングコストを抑えたいのであれば、ヒーターを使わないヒーターレスファン式の加湿器がおすすめです。

付属機能

加湿器の中には、付加機能が付いて1台で何役もこなすモデルがあります。付加価値も重視するのであれば、付属機能も注目して選びたいです。

機能 役割
空気清浄機能 空気をフィルター等を用いてキレイにします。

空気清浄機までの能力はないですが、空気清浄機を置くほど、空気をキレイにすることにこだわらないのであれば、空気をキレイにする機能がついている加湿器を選べば、空気清浄機を置く必要がないので、お部屋のスペースの節約になります。
除菌機能 加湿器は、常に水分があるところがあるため、雑菌が繁殖しやすく、雑菌は蒸気に含まれお部屋に広がるので、体にもよくないです。除菌機能があれば、このような雑菌の繁殖を抑えられますし、お部屋に漂うカビ菌の除菌の役割もします。

スチーム式の加湿器なら、熱による除菌効果があるため、除菌機能の重要性は低くなりますが、熱を使わないヒーターレスファン式の加湿器では除菌機能を重視して選びたいです。
マイナスイオン発生機能 気分をリフレッシュさせる働きなどがあると言われているマイナスイオンですが、マイナスイオンが人体に与える影響については、科学的根拠、医学的根拠ともにまだ十分明らかになっていません。マイナスイオンの是非は、個人の判断にゆだねられます。

デザインの選び方

加湿器を選ぶなら機能や性能が重要ですが、デザインも重視して選ぶなら、お部屋に置いても違和感のないようなデザインを選びたいです。

一般的には、白を基調とした四角い箱の形をした加湿器が多いですが、中には加湿器には見えないような奇抜なデザインをした加湿器もあります。そのような加湿器は、何らかのデメリットが生じている可能性があり、例えば奇抜な形状をしているので水の供給がしづらいといったデメリットを持っている場合があります。

もし、多少のデメリットを持っていても良いなら問題ありませんが、加湿器の機能と性能を重視してデザインは二の次にするのであれば、機能と性能で選択候補となる加湿器をしぼって、後はお気に入りのデザインの加湿器を選ぶのがコツです。