湿度が高いと暖かいのは本当か
最終更新日
2018年10月19日
温度と湿度の関係
蒸し暑い夏場は、湿度を下げると、涼しく感じると言われていますが、これは周りの湿度が下がる事により、人が汗を放出しやすくなり、体温を下げる機能が働きやすくなるからです。では、逆に、寒い冬場に、湿度を上げて、暖かく感じることはできないのでしょうか。
湿度が高いと、体感温度が上がる
日本では、冬になると全国的に湿度が低くなりがちで、お肌やのどが乾燥しやすくなります。また、目には見えないですが、周囲の湿度が低いので、皮膚から汗が蒸発しやすく、体温が低下しやすくなります。よって、寒い冬場に、湿度を上げれば、人は汗の蒸発が抑えられますので、暖かく感じる事ができます。ただし、夏場の除湿効果によって涼しくなる効果と比べたら、その効果はやや劣ります。
しかし、寒い冬場に湿度を上げる事は、お肌の乾燥や、のどの乾燥を防ぎ、健康上のメリットも大きいので、乾燥しがちな冬場に湿度を上げることは、一石二鳥になるでしょう。
湿度を上げすぎても問題
寒い時期に、室内の湿度を上げる事は良いことですが、湿度を上げすぎると、他に問題が生じる事になります。それは窓や壁の結露です。窓や壁に結露が発生すると、カビが発生しやすくなりますので、カビの除去に必要な修繕費がかかる事になります。
よって、室内を加湿するときは、湿度計を設置して、適度な湿度になるように自分で調整するか、適度な湿度を維持してくれる加湿器などを使用するのが望ましいです。ちなみに、冬場の適切な湿度は、40〜60%です。