家電製品の選び方と買い方

暖房時になぜ加湿器があると良いのか

最終更新日 2016年05月06日

冬場の乾燥問題

冬になると、お肌の乾燥などに悩ます方が増えてきます。特に暖房の効いたお部屋では、湿度が低くなっていますので、湿度対策が重要になってきます。ところで、なぜ暖房の効いたお部屋では乾燥しやすいのでしょうか。その点を理解することによって、暖房の際の湿度対策がどれだけ大切かわかります。

温度と湿度の関係

部屋の空気が暖かくなると、空気はより多くの水蒸気を含むことができます。逆に空気が冷えると、含むことが可能な水蒸気量は減ります。これは、冷たいコップのまわりに水滴が付いたり、暖房が効いた部屋の窓(部屋側)に水滴が付いたりする原因です。つまり、コップや窓周辺の温度が下がったため、その周辺にある空気が含むことができる水蒸気量が減ったため、あふれた水蒸気が水というかたちになって現れたのです。

このような考え方を暖房が効いたお部屋に応用すると、お部屋の空気が暖かくなり、水蒸気の供給が無ければ、湿度が下がるのが理解できるでしょう。外と室内に含まれている水蒸気量は、大体同じなので、温度が上がることによって含むことが可能な水蒸気量が増えた室内は、湿度(実際に含まれている水蒸気量÷含み得る最大限の水蒸気量)が下がってしまうわけです。

部屋が乾燥すると何が問題か

肌が乾燥しやすい方にとって、お部屋の乾燥は明らかな問題でしょうが、他にも風邪を引きやすくなる原因にもなりえます。人間は、のどや鼻にある粘膜によって、風邪の原因となるウイルスの侵入を防いでいますが、乾燥した室内にいると、粘膜も乾燥しやすくなり、ウイルスが侵入しやすくなってしまいます。

このようにお部屋の乾燥は、健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、軽視する事は望ましくありません。

湿度がありすぎても問題となりえる

部屋が乾燥しないように、湿度を上げる事は重要ですが、上げすぎるのはよくありません。湿度が高すぎると、結露と呼ばれる現象に悩まされる可能性があります。

結露とは、温度が低い壁や窓に水滴が付く現象ですが、湿度が多くなると、この結露が起きやすくなります。結露が起きるとカビの発生につながりやすく、カビは壁や床、家具などをダメにしてしまったりするので、後にかかる修繕費が膨らみます。また、何よりもカビが発生した環境に住みたいとは誰も思わないでしょう。

このように、湿度が低すぎるのも高すぎるのも問題となりますので、あくまで適切な湿度に保つのが重要です。適切な湿度は、人や環境によって異なりますが、大体50%程度です。

乾燥しやすい暖房器具と乾燥しにくい暖房器具

お部屋を暖房すると乾燥しやすい事は、使用する暖房器具の種類によります。まず、エアコンを使用すると室内が乾燥しやすいです。これは、エアコンは室内に水蒸気を供給することなく、室内の温度を上げているからです。ただし、加湿機能が付いたエアコンでは、乾燥が発生しにくくなりますが、エアコンの機種や使用環境によっては、十分な湿度を保てない場合があります。

一方、石油を燃料とする石油ファンヒーターやガスを燃料とするガスファンヒーターなどは、使用すると水蒸気が発生するため、室内は乾燥しにくいです。その理由は、石油やガスに含まれている水素が、燃焼すると空気に含まれる酸素と結びつき、水(水蒸気)となるからです。

この発生する水蒸気は、結露の原因にもなるので、これをネックと感じる方もいますが、たとえ水蒸気が発生する石油ファンヒーターやガスファンヒーターを使っていても、乾燥に悩む方はいます。よって、石油ファンヒーターやガスファンヒーターを使っていても、湿度対策が必要な場合があります。

まとめると、電気をエネルギーとする暖房器具は、室内が乾燥しやすく、石油やガスをエネルギーとする暖房器具は室内が乾燥しにくいです。

湿度対策に使える家電製品

部屋の湿度を上げるには、水で濡らしたタオルを干したり、加湿機能が付いた暖房器具を使用するようにするなど、いろいろな方法がありますが、確実に湿度を上げたいのであれば、加湿器の使用が有効です。

加湿器も機能や性能によって、価格に差が出ますが、1万円もあれば、十分良い製品が購入できます。最近の加湿器には、アロマ機能付きや除菌機能付き、デザインに凝った加湿器などがあり、付加価値のある加湿器が人気です。