家電製品の選び方と買い方

デジタルビデオカメラの選び方

最終更新日 2018年10月19日

普及したデジタルビデオカメラ

今、お店で販売されているビデオカメラは、大半はデジタルビデオカメラです。DVカメラともよばれ、DVとは Digital Video の略です。動画をデジタルデータで記録するため、従来のビデオテープに記録していたビデオカメラと比べて、映像がきれいでです。また、パソコン等へデジタルデータで転送できるので、画質の劣化無しで、編集したり保存できたりできます。

デジタルビデオカメラの種類

デジタルビデオカメラは、記録するメディアによって大きく分ける事ができます。主に使われるメディアは、BD、DVD、miniDVテープ、HDD、SDカードです。ビデオカメラは1つのメディアを採用している事が多く、それぞれのメディアには得意分野がありますので、自分の使用用途に合わせて選ぶのが重要です。また複数のメディア(DVD+HDDなど)を採用するビデオカメラが増えてきており、それぞれのデメリットを無くし、互いのメリットを活かす事ができるので、大変便利です。

スペックの見方

項目 見方
本体形状 デジタルビデオカメラには、大きく分けて本体の形が、縦長型と横長型(シューティングタイプ)があります。

縦長型は小型の厚い本のような形をしており、コンパクト性に優れ重量が軽めなので、特に女性に人気があります。

横長型は、一般的なビデオカメラのイメージに近い形をしており、縦長型と比べてコンパクト性に劣るものの、性能が高い機種が多く、手ブレしにくいので、できるだけきれいに動画を残したい人におすすめです。
ハイビジョン対応 家庭用デジタルビデオカメラにもハイビジョン対応の製品がでてきました。10万円以上の高価格ですが、ハイビジョン撮影した映像は大変きれいです。特にハイビジョン対応のD端子搭載の液晶テレビやプラズマテレビを持っている方におすすめです。
録画方式 大きく分けて、MiniDVテープ、DVDディスク、ハードディスクに録画する方式があります。

MiniDVテープの録画方式を搭載した機種が多く価格も安定してますから、こちらから選ぶのがおすすめです。

DVDディスク、またはハードディスク(HDD)に録画する方式を搭載した機種は、重ね撮りのミスがしにくく、テープのように巻き戻したりせずに、動画の好きなところから瞬時に見れたり、編集作業も容易です。こちらのタイプのビデオカメラは、低価格が進み、売れ筋商品となってきています。

ただしDVDディスクはメディアの単価が高いため、パソコンに撮影した映像を転送して使用するのがおすすめです。ハードディスクも同様に高価なため同様な使い方がおすすめです。中にはハードディスクが交換できないデジタルビデオカメラもあるので注意が必要です。よってDVDディスク、またはハードディスクに録画する方式のビデオカメラを購入する際はパソコンを持ってると大変便利です。

他にもSDカードに録画する方式もあります。SDカードは大変小さいためデジタルビデオカメラ本体も小さく設計できるため非常にコンパクトです。また他の録画方式に比べ振動や過酷な天候に強いです。しかし、SDカードは容量に対し価格が高いためパソコンに録画した映像を転送しながら使うのがおすすめです。

最近はDVD+HDDなど、複数のメディアを採用したハイブリッドなビデオカメラが人気です。それぞれのメディアのメリットが活かされ、大変便利なビデオカメラとなっています。
音声記録 デジタルビデオカメラは、音声を2ch(ステレオ音声)で録音するタイプが多いですが、高性能なモデルには5.1chで録音できる製品もあります。5.1ch音声で撮影した映像をみると臨場感が増すので、特にホームシアターセットをお持ちの方におすすめです。
撮影素子 1つのCCDより、3つのCCDを搭載した機種の方が、画質が高いのでおすすめです。ただし価格が高めとなるので予算に注意が必要です。

撮影素子の画素数ですが、一般的にデジタルビデオカメラは、約34万画素あれば十分といわれています。よって約34万画素あればいいのですが、これ以上の画素数を持つ機種は、より優れたパーツを使用していることが多く、画素数が高いものは結局画質が高いということになります。よって画素数はデジタルビデオカメラの品質の目安にもなります。

最近は300万画素以上の新製品も珍しくありません。このクラスとなると静止画撮影の画質にも期待でき、デジタルカメラの代用にもなるでしょう
最低被写体照度
(ルクス)
この数値が低いほど暗いところで撮影可能です。暗い場所で撮影する機会が多い方はできるだけ小さい数値であるデジタルビデオカメラを選びたいです。通常は15ルクス以下であれば問題ありません。
ズーム倍率 画質が劣化しない光学ズームが重要です。どの機種も光学ズーム倍率は10倍から20倍となっています。たいていの機種は10倍となっています。10倍でも十分ですが、遠くのズーム撮影が必要な方は20倍クラスの高倍率の光学ズームを搭載したデジタルビデオカメラを選びましょう。

デジタルズームは、画像の1部を拡大するようなものであり、画質の劣化は防げません。機種によってデジタルズーム倍率は100倍や400倍というふうにばらつきがありますが、あまり気にしなくていいでしょう。
手ブレ補正機能 まずデジタルカメラには手ブレ補正機能がついてます。大きく分け光学式と電子式があります。光学式の方が画質劣化が少なく手ブレ補正に優れているといわれています。また静止画撮影の手ブレ補正は光学式しか使えません。よって画質重視で静止画撮影時でも手ブレ補正機能を使用したい方は光学式がおすすめです。

デジタルビデオカメラには、光学式と比べ仕組みが簡単なせいか電子式タイプの製品の方が多いです。
液晶モニター デジタルビデオカメラには通常液晶モニターがついています。撮影時は液晶モニターを見ながら行い、また撮影した動画を液晶モニターで再生できます。もちろん従来のビデオカメラ同様ビューファインダーもついていて同じことができます。

ほとんどの製品でモニターサイズ2.5型、解像度10万画素ぐらいで、これぐらいあれば十分です。さらに液晶モニターに直接触れることで各設定可能なタッチパネル方式を採用した製品は操作が楽で便利です。
入出力端子 デジタルビデオカメラには、テレビなどに映すための映像・音声入出力端子や、パソコンへのデータ転送に使うDV端子(iLink)、USB2.0などがついてます。どの製品にも必要な入出力端子はそろっているのであまり気にしなくていいでしょう。
バッテリー持ち時間 カタログ等に表示されているバッテリー持ち時間より、実際に使うと短くなることが多いです。それは実際撮影するときは、いろいろ操作したり、バッテリーの劣化もありますから、仕方ないことです。やはり高性能なデジタルビデオカメラほど消費電力が多いため、バッテリー持ち時間は短いです。

付属品のバッテリー容量と考えながら、どれだけ自分にバッテリーの容量が必要か計算し、予備のバッテリーの購入の参考にする程度で問題ありません。
付属品 デジタルビデオカメラ本体と購入と同時にバッテリーが付属品としてついてきます。しかし、付属品のバッテリーは1時間程度等、不十分なことが多いので、予備のバッテリーとして別途購入することをおすすめします。

また、デジタルビデオカメラとパソコンを接続するためのケーブルと、編集するためのソフトがついているのが普通です。一応確認しておきましょう。