スチームアイロンだと、なぜしわが伸びやすいのか
最終更新日
2018年10月19日
しわが発生する訳
衣類は繊維でできていますが、さらに目に見えないレベルまでいくと、繊維は分子からできています。繊維は、非常に多くの分子から成り立っており、各分子は分子間力と呼ばれる力で結びついています。
しわがない衣類では、各分子はきれいに並んで結びついていますが、折り曲げたり、洗濯等によって外部から力が加わると、分子の並びが乱れ、乱れた状態で分子間力で結びついてしまい、しわが発生します。分子間力が外部からの力よりも強ければ、しわにはなりませんが、分子間力は弱いため、外部からの力が加えられると、どうしても分子の並びが乱れ、しわが発生してしまいます。
しわがない衣類では、各分子はきれいに並んで結びついていますが、折り曲げたり、洗濯等によって外部から力が加わると、分子の並びが乱れ、乱れた状態で分子間力で結びついてしまい、しわが発生します。分子間力が外部からの力よりも強ければ、しわにはなりませんが、分子間力は弱いため、外部からの力が加えられると、どうしても分子の並びが乱れ、しわが発生してしまいます。
熱と圧力でしわを伸ばすアイロン
しわが発生した衣類にアイロンをかけると、アイロンから発生する熱が分子に伝わり、分子は分子間力を振り切るほど活発に動くようになります。そこへ、さらにアイロンの圧力が加わる事で分子はきれいに並び、温度が下がって再び分子間力で結びつき、しわがとれます。
水分でしわを伸ばしやすくする
アイロンは、熱と圧力でしわを伸ばせますが、しわを伸ばしにくかったり、伸ばせない場合があります。そこで、繊維に水分を与える手があります。乾燥した物に水分を与えると柔らかくなるように、繊維も水分を与えると柔らかくなります。これは、繊維を形成している分子が動きやすくなっているという事です。
水分を含ませる事で、熱と圧力で分子は、きれいに並びやすくなり、しわが伸びやすくなります。スチームアイロンは、この水分による助けを活かすために、スチームを出しながら熱と圧力でしわを伸ばしており、スチームを使わないドライアイロンよりも、しわを伸ばしやすくなっています。
ドライアイロンでも、霧吹きで水分を与えれば、同様に水分の助けを借りて、しわを伸ばしやすいです。そのため、スチームアイロンでも、ドライアイロン+霧吹きでも、しわを伸ばしやすいと言えます。
どちらの方法でも、しわを伸ばしやすくできますが、繊維の素材によって使い分けると効果的です。使い分けのポイントは、素材が水を含みやすいかどうかです。
素材が綿や麻等の繊維は、水を含みやすいため、スチームアイロンよりは、霧吹きの方が大量の水分を早く繊維に染み込ませる事ができます。そのため、このような繊維でできた衣類は、ドライアイロン+霧吹きを活用した方が、しわを伸ばしやすいです。
素材がウール等の繊維は、水を含みにくいため、スチームアイロンの方が水分を早く繊維に染み込ませる事ができます。それは、スチームアイロンから出る水の粒子が非常に細かく、繊維の奥へ入り込みやすいからです。そのため、このような繊維でできた衣類は、スチームアイロンを活用した方が、しわを伸ばしやすいです。
水分を含ませる事で、熱と圧力で分子は、きれいに並びやすくなり、しわが伸びやすくなります。スチームアイロンは、この水分による助けを活かすために、スチームを出しながら熱と圧力でしわを伸ばしており、スチームを使わないドライアイロンよりも、しわを伸ばしやすくなっています。
ドライアイロンでも、霧吹きで水分を与えれば、同様に水分の助けを借りて、しわを伸ばしやすいです。そのため、スチームアイロンでも、ドライアイロン+霧吹きでも、しわを伸ばしやすいと言えます。
どちらの方法でも、しわを伸ばしやすくできますが、繊維の素材によって使い分けると効果的です。使い分けのポイントは、素材が水を含みやすいかどうかです。
素材が綿や麻等の繊維は、水を含みやすいため、スチームアイロンよりは、霧吹きの方が大量の水分を早く繊維に染み込ませる事ができます。そのため、このような繊維でできた衣類は、ドライアイロン+霧吹きを活用した方が、しわを伸ばしやすいです。
素材がウール等の繊維は、水を含みにくいため、スチームアイロンの方が水分を早く繊維に染み込ませる事ができます。それは、スチームアイロンから出る水の粒子が非常に細かく、繊維の奥へ入り込みやすいからです。そのため、このような繊維でできた衣類は、スチームアイロンを活用した方が、しわを伸ばしやすいです。