家電製品の選び方と買い方

強力なスチームを望むならハンディーアイロンは選ばない方が良い

最終更新日 2018年10月19日

強力なスチームだと期待して選ぶと、ハンディーアイロンでは不満に感じる可能性あり

衣類をハンガーにかけたまま、スチームを利用してアイロンがけをするなら、ハンディーアイロンが選択候補にあがります。ハンディーアイロンに必ずスチーム機能があるわけではありませんが、ハンディーアイロンに当てはまる製品には、たいていスチーム機能があります。

ハンディーアイロンを選ぶことは、間違っているわけではありません。多くの人は、ハンディーアイロンで満足すると思われます。しかし、強力なスチームだと期待して選ぶと、ハンディーアイロンでは不満に感じる可能性があります。

ハンディーアイロンは、簡単に言えば熱した金属に水をたらして発生した蒸気でスチームを作り出していますが、このような仕組みでは強力なスチームの実現は難しいです。

強力なスチームを実現するなら、ボイラーが必要です。ボイラーは、簡単に言えば水を沸騰させて発生した蒸気でスチームを作り出しています。

ハンディーアイロンにボイラーを搭載すれば強力なスチームを出せるようになるでしょうが、ある程度の大きさのボイラーがないと、強力なスチームを作り出せません。

また、ボイラーでスチームを作り出すとなると水の消費量が増えますので、水を入れておくタンク容量を大きくしないと、短時間で水を追加しなければならず不便です。

強力なスチームを出せるハンガーアイロン

ハンディーアイロンの中には、本体外部にボイラーがあり、そことつながっているホースからスチームが供給されている製品もあります。このような製品ならスチームは強力ですが、一般的なハンディーアイロンとは区別して見ておく方が良いです。

このような製品はハンガーアイロンと呼ばれる方が相応しいですが、衣類をハンガーにかけたままスチームを利用してアイロンがけすることが主な用途となる製品は、ハンディーアイロンと呼ばれることもあれば、ハンガーアイロンと呼ばれることもあります。

ティファールのガーメントスチーマー
ティファールのガーメントスチーマー
http://www.club.t-fal.co.jp/products/CE/garment-steamer/

上記の画像は、ティファールのガーメントスチーマーです。ハンディーアイロンやハンガーアイロンという呼び方は使われていませんが、一般的な呼び方では左側はハンディーアイロン、右側がハンガーアイロンです。

ハンガーアイロンは、ハンディーアイロンのような手軽さはありませんが、スチームは強力です。強力なスチームを望むなら、ハンディーアイロンよりもハンガーアイロンがおすすめです。

スチームアイロンも強力なスチームを出せる

強力なスチームを望むならハンディーアイロンではなく、本体外部にボイラーがあるハンガーアイロンを選ぶ方が良いですが、他にも選択肢があります。それは、ボイラーが内蔵されているスチームアイロンか、本体外部にボイラーがあるスチームアイロンです。

2016年5月15日時点では、ボイラーが内蔵されているスチームアイロンを生産しているメーカーはなく入手は難しいです。本体外部にボイラーがあるスチームアイロンはありますが、家庭用アイロンでは非常に少なく、ティファールのイージープレシングと呼ばれる製品のみです。業務用アイロンでは、本体外部にボイラーがあるスチームアイロンは多いです。

デロンギのボイラーが内蔵されているスチームアイロン 6299/2N
デロンギのボイラーが内蔵されているスチームアイロン 6299/2N
http://www.delonghi.co.jp/products/detail/id/200

上記の画像は、デロンギのボイラーが内蔵されているスチームアイロン 6299/2N です。今では生産が終了しています。スチームは強力ですが、ボイラーが内蔵されているためサイズが大きく重くなり、タンク容量を大きくすることは難しく水が短時間でなくなるため、スチームには満足でも他で不満に感じる人は多かったと思われます。

ティファールのイージープレシング
ティファールのイージープレシング
http://www.t-fal.co.jp/All+Products/Consumer+electronics/irons/Products/EasyPressing/EasyPressing.htm

上記の画像は、ティファールのイージープレシングと呼ばれる製品です。ボイラーが外部にあるため、アイロン本体は適度なサイズと重さです。また、タンク容量が大きいので、水を追加せずに強力なスチームを長時間維持できます。

これならアイロン台と併用したアイロンがけにも適していますので、強力なスチームを望むなら本体外部にボイラーがあるハンガーアイロンだけでなく、本体外部にボイラーがあるスチームアイロンの選択も検討してみると良いです。