家電製品の選び方と買い方

過熱水蒸気オーブンレンジのメリット

最終更新日 2016年05月24日

低酸素調理可能な製品と不可能な製品

過熱水蒸気オーブンレンジは、水を加熱して水蒸気とし、さらに水蒸気を加熱し過熱水蒸気にし、その過熱水蒸気を利用して調理します。

過熱水蒸気オーブンレンジの中には、気密性を高めた庫内に過熱水蒸気を庫内に満たし調理できる製品があります。このような製品では、庫内に過熱水蒸気が充満することで酸素が非常に少なくなり、低酸素調理が可能です。

過熱水蒸気オーブンレンジであっても、気密性を高めていない庫内を持つ製品では、酸素濃度を低くすることができませんので、低酸素調理は不可能です。

このような製品には低酸素調理のメリットはありませんので、過熱水蒸気を利用した調理のメリットと低酸素調理のメリットは、区別して把握しておく必要があります。

低酸素調理可能 ・過熱水蒸気のメリットあり
・低酸素調理のメリットあり
低酸素調理不可 ・過熱水蒸気のメリットあり
・低酸素調理のメリットなし

過熱水蒸気を利用した調理のメリット

過熱水蒸気を利用した調理には、脱油・脱塩効果があります。過熱水蒸気を利用して加熱すると、過熱水蒸気により食材の中にある油や塩分が表に染み出してきます。

ヒーターを利用した加熱でも、食材から油は染み出してきますが、過熱水蒸気を利用した加熱の方が食材の温度上昇が早く、油が早く溶け始め、染み出してくるのも早いです。

ヒーターを利用した加熱では、あまり塩分は表に染み出してきません。過熱水蒸気は、食材表面で冷やされて液体の水となって付きますが、塩分濃度が高い食材内部から、塩分濃度が低い食材表面に付いた液体の水へ、塩分が移動することによって、塩分が表に染み出してくるからです。

過熱水蒸気から変化した液体の水は、食材表面から滴り落ちますが、その際に表に染み出してきた油や塩分を洗い落とします。全ての油と塩分が逃げるわけではなく、美味しく食べられるほどの油と塩分は残りますので、過熱水蒸気を利用して調理すれば、健康的な減油・減塩された食事を作ることができます。

過熱水蒸気を利用した調理には、他にもメリットがあります。過熱水蒸気を利用して加熱すると、食材に与えるダメージが少なく食材の細胞破壊を抑えることができます。庫内は過熱水蒸気で満たされているため、食材の乾燥を抑えることもできます。

その結果、食材の旨味、甘味、水分の流出量が少なくなり、美味しさが増し、食感が柔らかで良くなります。

低酸素調理のメリット

低酸素調理が可能な過熱水蒸気オーブンレンジであれば、低酸素調理により食材の酸化を抑えることができます。

例えば、油は加熱すると酸化、すなわち酸素と結びつき過酸化脂質になりますが、低酸素調理では庫内の酸素が非常に少なくなるため、調理後の過酸化脂質の量を減らすことができます。

食材に含まれるコエンザイムQ10、ポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン等の抗酸化物質も酸化を抑えることができ、豊富に残すことができます。

過酸化脂質は身体に悪く、抗酸化物質は身体に良いですので、低酸素調理すれば、健康的な食事を作ることができます。