家電製品の選び方と買い方

HDD と比べて SSD が優れているところ、劣っているところ

最終更新日 2018年10月19日

増えてきた SSD 搭載パソコン

パソコンにデータを保存する場所は HDD (ハードディスクドライブ)であるのが主流ですが、最近は SSD (ソリッドステートドライブ)が使われることが多くなってきました。特にノートパソコンでは、SSD を採用したモデルが多く、SSD とノートパソコンの相性は後に述べる理由で良いので、SSD 搭載モデルを選ぶメリットは大きいです。

HDD と比べて SSD が優れているところ

SSD には、HDD よりも優れているところが幾つかあります。まず SSD は HDD と比べてデータの読み書き速度が速いことです。パソコンの動作が遅いと感じる原因の一つは、データの読み書きにかかる時間なので、SSD を利用すれば、パソコンの動作速度の向上が望めます。

他にも HDD と比べて優れているところがあり、SSD は HDD と違って内部に複雑な機械的部品がないため、衝撃に強く、動作音が静かで、消費電力が低いです。静音パソコンが欲しいのであれば、 HDD の動作音を抑えるのは難しいので、SSD を選ぶと良いでしょう。

また、外部からの衝撃が加わりやすく、バッテリー駆動するノートパソコンにとって、耐衝撃性の高さや低消費電力は大きなメリットになりますので、ノートパソコンと SSD の相性は非常に良いです。

HDD と比べて SSD が劣っているところ

SSD は HDD と比べて全てに勝っているわけではありません。まだ SSD に関する技術は成熟に達していませんので、HDD のように大容量化が難しく、価格が高いです。最近は、それほど価格が高くない SSD が登場し、容量が 100 GB 以上の SSD も増えてきましたので、手が出にくいわけではありませんが、それでも HDD と比べると、容量と価格の点において負けていると感じるところです。

また、SSD は書き込み回数によって寿命が決まってくる性質があり、パソコンの使い方によっては SSD の寿命が短くなってしまいます。しかし、SSD は普及してから何年も経っているような製品ではありませんので、HDD と比べて寿命が短いと断定することはできません。

今のところ SSD のメーカーが公表している寿命に関するデータを見ると、HDD と同程度の寿命と思っても良いと判断できますが、念のため書き込み回数が多く発生する使用用途であれば、SSD の使用は見送るのが無難かもしれません。

例えば、動画編集や画像編集等、頻繁にデータの書き込み作業が発生する使用用途であれば、SSD は向かないでしょう。逆に、インターネットやメール、ビジネスアプリケーションの使用等がメインであれば、SSD でも問題ないでしょう。