パソコンがあれば紙のノートはいらない?
最終更新日
2018年10月19日
パソコンが普及し、使用機会が減ってきた紙のノート
パソコンの性能があがり、価格が下がってきた事もあり、各家庭に1台はパソコンがあるのは、もはや珍しくなくなったかと思います。パソコンを使いこなすと、手書きよりも文字を速く書け、ワープロソフトを使えば、きれいな構成の文書が、効率的に作成できます。
よって、もはや紙のノートにペンで書いたりする作業が不要ではないかと考えられます。紙の資源を大切にするためにも、それは理想的かもしれません。しかし、紙のノートには、パソコンにはない良さがあります。
紙のノートの良さ
まず、紙のノートは、簡単に素早く書き込めるところが良さの一つでしょう。勉強や仕事においてアイディアが浮かんだら、すぐに紙のノートにペンで殴り書きしたりできますし、ペンと小さいメモ帳を持っておけば、場所を選ばずに書き留めておくことができます。小型パソコンを使えば、パソコンでも場所を選ばずに素早く書き込めるでしょうが、まだまだ紙媒体の方の利便性が高いでしょうし、簡単な図や絵を描くなら、紙媒体の方が良いでしょう。 他にも、紙のノートの良さはたくさんあるかと思いますが、私が紙のノートが必要と考える最大の理由は、手を使って書く事の大切さです。
私は、パソコンを使い始め大分使い方に慣れてから、一時期はもう紙のノートは不要で、全てパソコンを使って書けば良いと考えてました。大学で、必ず手書きでレポートを提出するように言われたときは、かなり不満に思ったものでした。
しかし、今は異なり、手を動かして紙のノートに書く行為は、非常に大切な事だと思っています。こう思い始めたのは、大学の勉強で、長い間パソコンを使って書く作業をし続けていた時です。
当時は、物理学や数学の計算式や図の大半までパソコンを使って書いていましたが、ある時自分の計算力が落ちているのではと感じ始めました。また、漢字を紙にペンで書こうとすると、どのような漢字だったか思い出せず、書けない事が多くなったとも感じ始めました。
それからは、レポートなど外部に提出するもの以外は、なるべく手書きにするように努めたところ、従来のように紙にペンで書けるようになってきましたが、もしかしたら手と脳は密接な関係にあるのかもしれません。
脳にとって手書き作業は大切なので、紙のノートが必要
人類は両手を自由に使えるようになってから、脳が急速に発達したと聞いたことがあります。また現代においても、編み物など手を使った作業をすると、脳が活性化し衰えにくいとも聞いたことがあります。パソコンでも、キーボードを使うときは手を頻繁に動かしますが、手書きの方が脳にとって良いのかもしれません。これは、私が小中高時代は、パソコンがそれほど普及していなく、手書き中心の時代だったため、脳が手書きに適応しているからかもしれませんが、いずれパソコンを使って書く作業が中心になる時代になっても、手書きの大切さは失われないと思います。
よって、パソコンがあるからといって、紙のノートは不要とは言えないと思います。しかし、科学技術がさらに進化した未来では、紙のノートのように使えるパソコンが登場し、手書きという作業が大切にされていても、紙のノートが無くなっているかもしれません。