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地上デジタル放送にするメリット、デメリット

最終更新日 2018年10月19日

2011年に終了するアナログ放送

日本は、2011年7月24日に、地上波テレビのアナログ放送が終了し、既に始まっているデジタル放送に完全移行する予定です。デジタル放送にすると、アナログ放送ではできなかった事が実現し、視聴者に様々なメリットをもたらします。

地デジのメリット

画質が良くなる

アナログ放送特有の映像の乱れ等が無くなり、デジタル放送ではくっきりとしたきれいな画質となります。

また、デジタル放送では、16:9のワイド画面で、かつハイビジョン画質の番組放送が実現し、視聴者はアナログ放送とは段違いの画質の高さで番組が見られます。

字幕の表示が可能

耳が不自由な方等にとって、テレビに字幕が必須ですが、アナログ放送で字幕を表示するには、専用機器が必要でした。一方、デジタル放送では、そのような専用機器を用意せずに、字幕表示機能が簡単に使えます。デジタル放送に対応しているテレビなら、必ずと言って良いほど字幕表示に対応しています。

暮らしに便利な情報がいつでも見られる

地上デジタル放送では、ニュースや天気予報などがいつでも見られるデータ放送が行われています。また、通常の番組放送とデータ放送を組み合わせて放送される事もあり、視聴者にとって有益な情報の配信が実現します。

番組表が見られる

デジタル放送では、各放送局から電子番組表(ERP)が配信されており、それを受信する事によって、テレビ番組表が簡単に見られます。

番組に参加できる

地上デジタル放送では、インターネットとの連携が容易になってり、視聴者が簡単に番組に参加できるようになります。例えば、番組から出題されたクイズや、出されたアンケートに回答したりといった具合です。まだ、視聴者参加型の番組は少ないですが、今後増える可能性が高いです。

地デジのデメリット

地上デジタル放送に移行すると、以下のようなデメリットも生じます。

時間が遅れる

デジタル放送では、映像データの処理に時間がかかるため、時間の遅れが数秒程度発生します。例えば、生放送の場合、収録現場とテレビ画面では時間が合わず、テレビ画面の方に時間の遅れが発生します。また、このデジタル放送特有の時間の遅れにより、デジタル放送では、精確な時報を視聴者に届けるのが困難です。

録画した番組のコピーに関するルールが厳しい

デジタル放送は、著作権保護が厳しく、録画した映像に関して、幾つか制限が設けられています。今はダビング10というルールですが、かつてはコピーワンスと呼ばれ、1回しか番組をコピーできないという厳しいルールがありました。

つまり、コピーワンスの場合、HDD に録画して DVD にコピーした場合、HDD に入っているデータは消去され、DVD から別の DVD や HDD にコピーできません。

これでは、もし DVD へのコピー作業に失敗したら、録画した番組を失う事になります。このような問題などの解決のために、ダビング10へ移行しましたが、ダビング10では、HDD から DVD へのコピーが10回認められます。ただし、コピーワンスと同様に DVD から別の DVD や HDD にコピーできないため、まだまだ視聴者の不満は大きく残っています。