家電製品の選び方と買い方

水銀0使用と書かれている乾電池には、水銀は使用されていないのか

最終更新日 2016年05月07日

水銀0使用という意味は

マンガン乾電池やアルカリ乾電池の側面には、水銀0(ゼロ)使用と書いてありますが、これは一体どういう意味なのでしょうか。知っている方にとっては特に疑問に思わないかもしれませんが、中には「水銀0」という物質が使われているのでは等、水銀に関連した物質が乾電池の製造に使われているのではと思う方もいるのではないでしょうか。

先に答えを言ってしまうと、水銀0使用とは、乾電池の製造の際に水銀を使用していないという事を意味します。これは、乾電池の製造メーカーによっては、公式サイトにてそのような旨を記載されていますので、そこで確認する事ができます。

水銀0使用という言葉が使われ始めた時期

水銀0使用という言葉が使われ始めたのは、乾電池に水銀が使用されなくなったときからです。マンガン乾電池では1991年から、アルカリ乾電池では1992年から、水銀が使用されなくなりました。これは、廃棄された乾電池から出る水銀が環境へ悪影響を与えると懸念されたからです。

よって、人体に有毒な水銀が使われているマンガン乾電池やアルカリ乾電池は、少なくとも国内メーカーに限れば、もう製造されていません。海外メーカーによっては、まだ水銀を使用した乾電池を製造し、販売しているかもしれません。

なぜ水銀0使用という言葉に決まったのか

水銀0使用とではなく、水銀は含まれていない等と記載すれば良いと考えられますが、乾電池の製造に使われる原料には、元々わずかに水銀が含まれていますので、水銀が含まれていないと断言するのは難しいでしょう。

また、水銀無添加や水銀未使用などと記載すれば、わかりやすいと考えられますが、恐らく科学的に説明するとしたら、水銀0使用と記載するのが相応しいから、水銀0使用という言葉を採用する事に決まったと考えられます。

なぜなら、物理や化学、生物などでは、「某物質の存在量は0である。」や「某物質が占める割合は0%」など、肯定的な表現を使いながらも、0という数字を使って否定する表現が使われるのは珍しくないからです。

以上は私の考えですが、それでも水銀0使用という言葉は、国民全体の目に触れる機会が多いため、もっとわかりやすい言葉にする考えはなかったのかと思わざるを得ません。