家電製品の選び方と買い方

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違い

最終更新日 2016年05月07日

アルカリ乾電池は、マンガン乾電池から進化したもの

乾電池といえば、アルカリ乾電池とマンガン乾電池の2つが出てきますが、この2つの違いは一体どこにあるのでしょうか。どちらも起電力は1.5V(ボルト)となっており、両者を使い分ける必要性はあるのか等、気になるところだと思います。

両者の名前を見てみると、アルカリ乾電池はアルカリ性の物質が使われており、マンガン乾電池にはマンガンが使われていると推測できますが、実際これらは正しいです。

しかし、アルカリ乾電池にもマンガンは使われていますので、マンガン乾電池だけにマンガンが使われているわけではありません。事実、アルカリ乾電池は、アルカリ-マンガン乾電池の略であり、マンガン電池を進化させたものと言えます。

違いは電解液にあり

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の間で、何が違うのかというと、乾電池に使われている電解液が大きく異なります。電解液とは、乾電池の陽極と陰極を浸すために使う液体であり、理科の実験で電気分解を行った時などに使用した経験があると思います。

マンガン乾電池では、電解液として塩化亜鉛、または塩化アンモニウムが使われており、アルカリ乾電池では、電解液としてアルカリ性の水酸化カリウムが使用されています。これがアルカリ乾電池と呼ばれる所以です。

正確に言えば、電解液の違いの他に、乾電池内部の構造にも違いがありますが、アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いと言えば、電解液が代表的であると言えます。

実用面においても違いはあり

以上を踏まえると、アルカリ乾電池とマンガン乾電池との間には、乾電池内部に違いがあるだけで、実用面では違いは無いと考えられますが、実際は実用面においても違いはあります。

その違いは、流せる電流量の違いです。一般的にアルカリ乾電池の方が、大きな電流を長時間流す事ができます。大きな電流を長時間流せるという事は、消費電力が大きい機器を、正常に長時間使用できるという事です。

一方のマンガン乾電池は、大電流を流す事が苦手です。例えば、乾電池が使用可能なデジタルビデオカメラやデジタルカメラにマンガン乾電池を使用すると、正常に長時間使用できない場合があります。これらの機器は、消費電力が大きく、大電流が必要なため、マンガン乾電池では力不足となってしまう事が多いです。消費電力がかなり高い機器にマンガン乾電池を使用すると、アルカリ乾電池を使用した場合の1割程度の時間しか使用できない場合もあります。よって、このような機器では、アルカリ乾電池の使用を指定している事が多いです。

また、アルカリ乾電池の使用が指定されていない機器でアルカリ乾電池を使用すると、寿命が長くなるというメリットがあります。このような機器では、大電流が必要でないため、マンガン乾電池でも使用可能ですが、アルカリ乾電池では、取り出せる電流の量が多いという特徴も持っていますので、それだけ電流を流す事ができる時間が長くなるというわけです。