家電製品の選び方と買い方

ミシンの選び方

最終更新日 2018年10月19日

ミシンとは

ミシンとは布などを糸を使い縫い合わせるために使用する家電製品です。昔においてミシンは広く各家庭に普及していましたが、今は衣服の安価、大量消費などが進み衣服の修復などをする機会が減ってきたためミシンの存在が徐々に薄れていっています。しかし、小さいお子様のために小物を作ったり、趣味で洋服を作ったりされる方も多いので、まだまだミシンユーザーは多いです。

ミシンのタイプ

ミシンは大まかに次のように分類できます。

タイプ 特徴
コンピューターミシン マイクロコンピューターを内蔵したハイテクなミシンで、電子ミシンよりもさらに進んだ縫い方を自動でできます。

ミシンの中でもトップクラスの性能を持ちますから価格も結構します。ミシンを頻繁に使うのであれば、コンピューターミシンは満足できる機能性能を持っていると思いますので、予算に余裕があるならおすすめです。
電子ミシン 電子回路を内蔵しており、電動ミシンと比べると常に針を上がった状態で停止できたりできる便利な機能がついています。また電動ミシンに搭載されるモーターと違い電子回路を必要とする高精度なモーターを搭載しているため低速でも力があり厚生地が縫いやすいです。

今最も売れているミシンのタイプで、価格と性能のバランスに優れているので特にミシン初心者にもおすすめです。
電動ミシン モーターを手動(フットペダル)で速さを調節しながら縫うミシンです。モーターにかかる電圧を調節し速さをコントロールするので、遅いと力が弱くなってまい厚生地を縫うのがやや難しくなります。また糸調子などが手動で行う場合が多く電子ミシンなどと比べると不便な面もあります。

昔最も多かったタイプのミシンですが、今は電子ミシンの方が人気があります。
ロックミシン 布の縁をかがり縫いするためのミシンです。上記のミシンと違いかがり縫いが専門なので仕上がりがきれいです。

上記のミシンでもかがり縫いができるのが多いため、その縫い方に不満ならロックミシンの購入をおすすめします。

主に1本針2本糸、1本針3本糸、2本針4本糸のタイプがありますが、おすすめは1本針3本、2本針4本糸です。
刺繍ミシン 刺繍専用に作られた小型のミシンで、刺繍を自動で行うためにコンピューターが内蔵されています。

価格と使用目的

基本的にミシンは精密につくられているため高価です。しかし、1万円台といった安いミシンもあります。ただし安い製品だと、大きさや機能が制限されるため洋服を作ったり高度な縫い方を必要とする方には大変です。よって高価なミシンがないとつらいでしょう。

年に数回しかミシンを使わなければ、安いミシンで十分でしょうが、安いミシンの場合糸調節などが手動になっていたりとやや扱いが難しいです。また年にミシンを数回しか使わないのであれば、ミシンの使い方にやや不慣れになってしまうでしょう。よってもう少し扱いやすい高価なミシンがあったほうが便利です。しかし、あまりミシンを使わないのにミシンに何万円もお金をだすのはちょっともったいない気もします。ミシンを選ぶ際は、いろいろ悩むと思いますが、自分の使用目的に合わせてミシンを選びたいです。

ミシンの使用目的 おすすめミシン
袖のほつれなどちょっとした修復に使いたい。

ミシンの使用頻度は年に数える程度。
あまりミシンの使用頻度は低いでしょうから、安い電動ミシンで十分だと思います。安いミシンだと厚い生地が縫いにくい場合が多いので厚生地も縫いたければ、厚生地が縫える製品を選びましょう。また安いミシンだとミシン本体のサイズが小さい事が多いです。ミシン本体が小さいということはミシンで縫うために布等を置くスペースも小さいので大きい布等は縫いづらいかもしれません。また小型のミシンは重量があまりありません。ミシンは振動したり、布を抑える等のために力がかかりますのでミシンの重量がある程度ないと安定性にも欠けます。

この場合のミシンの価格の目安は約1〜2万円です。探せば数千円のミシンもあります。(価格の目安は店頭価格です。ミシンはまず定価で売ってることはなく、たいてい3〜5割引で販売されています。以下同様です。)

ミシン初心者は、安い電動ミシンだと、縫い始める前のセッティング(糸調節など)で苦労するかもしれません。回りにミシンの使い方を教えてくれる方が入れば何とかなりますが、そうでない場合は少し予算を多くして、自動糸調節機能が付いているミシンを選ぶといいかもしれません。
雑巾や、お子様の小物グッズ、エプロンなどの簡単な衣服を作りたい。また趣味として洋服をつくってみたい。

ミシンの使用頻度は月に数える程度。
おすすめは電子ミシンです。初心者にも扱いやすいです。

価格を抑えたければ電動ミシンがいいですが、今は電子ミシンは安価も進み、電動ミシンとそれほど値段が変わらなくなってきたので電子ミシンがおすすめです。また電子ミシンなら扱いやすいよう様々な機能がついていますので、縫い物が楽しくなると思います。

電子ミシンの価格の幅は広く2万から10万以上ですが、売れ筋モデルから決めると価格の目安は約4万円です。
本格的な洋服を作りたい。

ミシンの使用頻度が非常に多い。
電動ミシンや電子ミシンだと特に直線にきれいに縫うのが難しいため、縫うときジグザクしにくく、きれいに直線縫いができるコンピューターミシンがおすすめです。

また、かがり縫いできれいに仕上げるためにロックミシンもおすすめです。本格的な洋裁を行ってる方はロックミシンと合わせて2台お持ちの方が多いようです。

コンピューターミシンの価格の目安は約7万です。ロックミシンの価格の目安は5万です。
刺繍に使いたい。 上記のミシンでも刺繍ができるのが多いですが、刺繍のための機能や性能に優れた刺繍ミシンがおすすめです。

刺繍ミシンの価格の目安は約6万円です。

ミシン販売店の選び方

ミシンは販売店によって結構価格に差が出る場合があります。ミシンの機種によっては半額程度まで割引されていることも珍しくありません。できるだけ安いところで買いたいですが、ミシンは使い方などにもよりますが他の家電製品よりも故障などのトラブルが発生しやすいので、購入後のアフターサービスも考えてミシンの販売店を選びたいです。よってもし近所にミシンの販売店があれば一度訪れてみて価格等を調べてオンラインショップ等とも比べてみると良いと思います。またミシン販売店に足を運べばミシンを実際に使用体験ができるかもしれません。