暖房が効いた部屋にいると眠くなるのはなぜか
最終更新日
2018年10月19日
酸素が不足すると人は眠くなりやすい
寒い時期に、暖房した部屋にいて眠気に襲われた経験をした方は多いと思います。私たち人間は、寒いよりは暖かい方が眠くなるのが自然なので、生理的現象としてとらえ眠くなるのは仕方ないと思われますが、人は空気中の酸素が不足し、二酸化炭素が増えてくると眠くなります。
なぜなら、脳は大量の酸素を常に必要としているため、空気中の酸素が不足すると、血液中の酸素も不足し、脳に十分酸素が届かなくなってしまうからです。
締め切った狭い室内や車の中にいて、長時間換気しないと、眠くなりやすいにも、これが原因です。
特に灯油やガスを燃やす暖房器具は、空気中の酸素を大量に消費し、二酸化炭素を大量に放出しますので、室内の酸素が不足し、二酸化炭素が充満しやすいです。
よって、灯油やガスを使用する暖房器具を使用するのであれば、定期的な換気をすると、眠気に襲われにくくなるでしょう。
また、酸素が不足した状態で、灯油やガスを燃焼させる暖房器具を使用すると、不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生しやすくなります。この一酸化炭素は、眠気を引き起こすどころか、最悪死に至らせる猛毒なものなので、眠気がどうのこうの考える前に、換気を行う事は必須です。