銀イオンは人体に無害なのか
最終更新日
2018年10月19日
銀イオンを利用した商品の増加
銀イオンとは、銀がプラスの電荷を帯びて、水などの溶媒に溶けたものです。洗濯機や浄水器などの家電製品に限らず、銀イオンを利用した商品が増えてきていますが、その銀イオンの主な使用目的は、除菌、殺菌効果を高めるためです。菌を滅する事は良い事ですが、一方で銀イオンは人体に害は無いのでしょうか。水銀や鉛など、人体に有害な金属は多くありますが、銀もその中に含まれているのか気になるところだと思います。
銀は、今のところ人体に無害と見るのが一般的ですが、それは、私たちは知らず知らず銀を摂取し、または意識的に摂取しても、健康被害などの問題が生じた事は無い事実からわかります。ちなみに、銀と銀イオンの違いは、簡単に言えば、 水などの溶媒に溶けていないのか、溶けているのかの違いです。銀が安全であれば、銀イオンも安全であると言えます。
人類は、銀を利用し続けてきた
銀を利用した食器や装飾品など、昔から銀を利用した商品はあり、今も銀を利用した商品は販売されて続けています。もし、銀は人体に害があるとしたら、まず食器には使われなくなっているはずです。なぜなら、銀が食品に付着したり、銀イオンとして溶け出し、人体の中に入る恐れがあるからです。また、銀に害があるとしたら、鉛のように、人体の中に入らないように、最善の注意が払われているでしょう。まだ銀の毒性が解明されていない可能性もありますが、銀そのものが有害であるという報告は、今のところ聞いたことがありません。銀の化合物が問題とされる事はありますが、少なくとも銀のみの場合は、毒性が無いと見るのが一般的です。
このように、人類は銀を利用し続けてきたという歴史を見て、銀は人体に無害であると判断できます。
銀は食品添加物として認められている
厚生省行政情報-食品添加物リスト-既存添加物名簿収載品目リストを見るとわかる通り、銀は食品添加物として認められています。(リストの104番)よって、銀が使われている食品が認められ、体内に入っても無害である事を意味しています。もし、銀は人体に有害であるなら、食品添加物として認められるはずがありません。
今のところ、銀(銀イオン)は、人体に無害であるとして問題ない
銀が安全である事を示す証拠は、まだまだ数多くあります。今後もさらなる研究が進み、銀の安全性がゆるぎないものとなるでしょう。しかし、歴史を見れば、科学的(医学的)事実が一転する可能性もあり、また銀と何らかが組み合わさると人体に害を与える可能性がある事が発見されるかもしれません。また、銀の有効性を過度に宣伝した商品もあり、しかも、銀の効果が出ているのか疑わしい商品も世にあります。よって、銀と上手に付き合っていくためには、銀についてよく知り、銀を利用した商品を購入するときは、情報収集を行い、しっかりと商品を見極める必要があります。