オープン価格にする理由とは
最終更新日
2018年10月19日
よく見かけるオープン価格表示
メーカーのカタログや公式サイトを見ると、新製品の価格がオープン価格となっているのを、よく見かけると思います。オープン価格とは、メーカーではなく、小売業者(家電量販店等)が設定する価格の事です。オープン価格ではなく、メーカーが具体的な価格(希望小売価格)を表示した方が消費者にとってわかりやすいと思われます。しかし、オープン価格にしたのには、それなりの理由があります。
オープン価格にする理由
オープン価格にする事で、メーカーが設定した価格と、販売店での価格の差が出なくなります。もし、オープン価格ではない場合、メーカーが決めた価格(希望小売価格)から、大幅に値引きされた価格が販売店で表示されるため、消費者は製品が安売りされてると認識し、その製品に対し不安感を抱く結果となってしまいます。また、メーカーにとっても、製品のブランドイメージが低下するデメリットが生じます。しかし、メーカーが、販売店での価格と差が出ないように希望小売価格を決めれば良いのではと考えられますが、そうしてしまうと小売業者間での競争が激化してしまい、どうしても両者の間の価格差が広がってしまいます。
実は、これらの問題を解決するためにオープン価格という制度が導入されたのであり、オープン価格が主流になる前は、メーカーが価格(希望小売価格)を決めていました。