家電製品の選び方と買い方

携帯電話に付いているカメラは、デジタルカメラの代替として使えるのか

最終更新日 2016年05月07日

カメラ付き携帯電話に搭載されているカメラの機能性能の向上

最近の新しい携帯電話のラインナップを見てみると、どれもカメラ付きであり、カメラが付いていない携帯電話の方が珍しいと言えるくらいとなっています。しかも、画素数が1000万を超えたカメラが付いている携帯電話も登場し、カメラ付き携帯電話を使って、ますます高画質で撮影できるようになってきました。

ところで、これだけ携帯電話に付いているカメラの性能が上がると、もうデジタルカメラは必要なく、カメラ付き携帯電話があれば十分と思われるかもしれませんが、やはりデジタルカメラは、写真を撮るための機器だけあって、デジタルカメラの方がきれいに撮れるものです。これは、たとえ携帯電話に付いているカメラの画素数の方が勝っていても同様です。この事は、実際に撮り比べをしてみればわかる事ですが、きれいに撮るためには、画素数以外の要素も重要である事がわかれば、デジタルカメラの方が優れている理由が見えてきます。

以下では、デジタルカメラと携帯電話に付いているカメラと区別しますが、携帯電話に付いているカメラもデジタルカメラです。しかし、ここでは、写真を撮るための専用のデジタルカメラのみを、デジタルカメラと呼ぶ事にしています。

撮影素子の大きさの違い

デジタルカメラ、携帯電話に付いているカメラともに、撮影素子と呼ばれるものが搭載されており、この撮影素子は、光を電気信号に変える役割を持っています。この撮影素子の数が多いほど、画質が良くなります。また、撮影素子の数が画素数であり、デジタルカメラではよくこの画素数の多さを売りにされている事が多いです。

しかし、画質を良くするためには、撮影素子の数だけではなく、この撮影素子の大きさも重要です。携帯電話に付いているカメラは、小型化を実現するために、撮影素子のサイズが小さくなっています。一方でデジタルカメラでは、よほど小型化をしない限り、撮影素子を小さくする必要はありませんので、少なくとも携帯電話に付いている撮影素子のサイズよりは大きいです。

よって、同じ画素数で比較すれば、撮影素子が大きいデジタルカメラの方が有利であり、画質が良くなります。また、撮影素子の大きさが、画質に与える影響力は大きいので、携帯電話に付いているカメラの方が、画素数が大幅に多くても、画素数で劣るデジタルカメラより画質が良くなるとは限りません。

レンズの質の違い

カメラには欠かせないレンズですが、このレンズは、撮影しようとしている光の情報が、通過してくる場所です。よって、この通過してきた光の情報を処理するところが幾ら優秀でも、レンズが劣等であれば、きれいに撮影できません。

また、レンズの性能をあげるには、ある程度の大きさが必要です。高性能なデジタルカメラほど、レンズが大きい事からも納得できると思います。携帯電話は本体自体のサイズが小型なので、搭載できるレンズの大きさの制限が厳しく、レンズの性能を上げるのは難しいです。よって、携帯電話のサイズが小さい限り、高性能なレンズを活かしたカメラを搭載するのは難しいでしょう。このような制限が緩いデジタルカメラは、レンズの点で携帯電話に付いているカメラより有利です。

使用目的で使い分ける事が重要

以上を踏まえると、携帯電話に付いているカメラよりも、デジタルカメラを利用した方が良いと考えられますが、時と場合によっては、携帯電話に付いているカメラが活躍します。最近の携帯電話に付いているカメラの性能の向上は著しく、古い安物のデジタルカメラと比べたら、最近の新しい携帯電話に付いているカメラの方が、画質が良いでしょうが、撮影対象や閲覧環境によっては、最近の安価なデジタルカメラに迫る画質の高さです。さらに携帯性に優れた点も考慮すると、外出先でちょっと気になったものを撮影したりと、利便性に優れていますので、写真を撮る機会が多い方は、携帯電話にカメラが付いている事に越した事はないでしょう。また、撮影した画像を、簡単にメールに添付して送信できるのも大きな魅力です。

しかし、携帯電話に付いているカメラより、安物でもデジタルカメラの方が、画質等に優れていますので、風景や記念写真をしっかりと撮りたい方は、デジタルカメラを利用した方が良いでしょう。どうしてもデジタルカメラのサイズの大きさが気になる方は、胸ポケットに納まるサイズのデジタルカメラもありますので、そちらを検討してみるのがおすすめです。