家電製品の選び方と買い方

エアコンの電気代は、100Vと200Vでは異なるのか

最終更新日 2019年05月27日

消費電力が同じなら電気代も同じ

家庭用エアコンには、100Vで動作する製品、200Vで動作する製品があります。200Vだと電圧が2倍になるため、200Vのエアコンを使うと電気代が2倍になると思われるかもしれません。

ある100Vで動作するエアコンを、消費電力は同じのまま200Vで動作するよう変更するなら、電流が半分となります。消費電力は、電圧×電流で計算できますので、消費電力が変わらなければ、電圧が2倍になれば電流は半分になります。

電気代は、消費電力によって決まりますが、消費電力が変わらなければ電気代も変わりません。

電気代を抑えたいなら、省エネ性能に注目して選ぶ

もしエアコンを交換する場合、今まで使ってきたエアコンの冷暖房能力に不満がなければ、同じくらいの冷暖房能力を持つエアコンに買い替えることになります。

エアコンは、基本的に冷暖房能力が高いほど消費電力が高くなります。しかし、同じくらいの冷暖房能力を持つエアコンに限って見てみると、製品によって消費電力が異なります。

その理由は省エネ性能が異なるからです。省エネ性能が高いほど、消費電力が低くなります。省エネ性能が同じくらいなら、消費電力も同じくらいです。

100Vで動作する製品、200Vで動作する製品、どちらも冷暖房能力、省エネ性能が同じくらいなら、消費電力も同じくらいですので、どちらを選んでも電気代は同じくらいになります。

そのため、電気代を抑えたいなら、省エネ性能に注目して選ぶ必要があります。同じくらいの冷暖房能力を持つエアコンの中から、省エネ性能が高く、消費電力が低い製品を選べば、電気代を抑えることができます。

厳密には電圧が高いほど電力損失が少なくなることを考慮すると、100Vよりも200Vの方が電気を効率良く利用できますので、200Vの方が電気代が安くなりますが、無視できるくらい小さいです。