プリンターは安くてインクは高いのか
最終更新日
2018年10月19日
値下げが進んだプリンター
インクジェットタイプのプリンターの性能があがり、価格も随分と下がった事もあり、プリンター本体なら結構気軽に買えるようになったかと思いますが、インクの価格はどうでしょうか。インクを使用するプリンターを使い続けると、いずれインクが無くなってしまい、交換用のインクを購入する必要がありますが、結構インクの価格が高いと感じる方もいるかと思います。
特に毎日のようにプリンターをよく使う方は、インク代に頭を悩ますかと思います。 ところで、インクの価格はもう少し値下げが進まないものでしょうか。私の場合は、プリンター本体価格はもっと高くても良いから、インクの価格を下げて欲しいと思っています。つまり、私はプリンターの本体価格は安いですが、インクの方は価格が高いと感じています。
両者とも妥当な価格かもしれませんが、ここで、プリンターが安く、インクが高い理由を考えてみたいと思います。
プリンターメーカーは、インクで利益をあげているのか
まず、プリンター製造メーカーは、プリンター本体ではなく、インクの方で利益をあげているとは考えられないでしょうか。プリンター本体にかかる製造コストなどを削減した結果もあり、プリンター本体価格は低価格になったと考えられますが、現状を見ると、価格競争が激しくなって値下げせざるを得なくなり、プリンター本体ではあまり利益が出ていないような印象を受けます。そこで、メーカーは、消耗品であるインクの方で利益を上げようと努力していると考えられます。その理由は、インクカートリッジリサイクル問題から推測できます。
インクカートリッジリサイクル問題より、考えてみると
インクカートリッジリサイクル問題とは、簡単に言えば、リサイクルメーカーが、インクが詰まっていたインクカートリッジに再びインクを充填して販売し、それが特許侵害であると、プリンターメーカーが訴えた問題です。訴えたプリンターメーカーは、キヤノンが有名ですが、エプソンなど、他のプリンターメーカーも同様な訴訟を起こしました。
訴訟の結果は、例えばキヤノンの場合は、ITmediaニュース:インクカートリッジ訴訟、キヤノンが逆転勝訴で報じられているように、プリンターメーカーが勝訴する例が多いです。
また、プリンターメーカーは、リサイクルされたインクカートリッジが販売される事は、死活問題であり、何としても勝訴しなければならなかったのでしょう。当時は、この訴訟問題が各メディアで報じられ、様々な記事を読んだところ、そのような印象を大いに受けました。
もちろん、プリンターメーカーが公式的に、我々はインクで利益をあげているとでも発表しない限り、確かめられない事ですが、リサイクルメーカーがインクカートリッジをリサイクルして再販するという事に、しっかりと対処を行っているところ(企業として当たり前かもしれないが。)を見ると、やはりインクの利益は大きく、プリンター本体ではなくインクの方で利益をあげていると感じずには入られません。もし、これが事実なら、インクの価格はそう簡単には安くならないでしょう。