家電製品の選び方と買い方

液晶テレビと液晶モニターの違い

最終更新日 2018年10月19日

液晶テレビと液晶モニターは、それぞれの使用用途に最適な機能性能を持つ

テレビの視聴に使われている液晶テレビと、パソコンで使われる液晶モニターは、一見すると同じように見えます。同じ画面の大きさで比べると、液晶モニターの方が安いモデルが多いので、テレビも見られる液晶モニターを使えば、安く済むと考えられます。

しかし、液晶テレビはテレビを見るために特化した機能性能を持ち、一方の液晶モニターは、パソコンから出力される映像データを見るために特化した機能性能を持っていますので、テレビ視聴用の液晶テレビとパソコン用液晶モニターは、使い分けるのが望ましいです。

と言っても、最近は1台2役をこなすモデルが続々登場しており、液晶テレビと液晶モニターの間の垣根は徐々になくなりつつあります。

液晶テレビと液晶モニターの具体的な違い

液晶テレビとしても液晶モニターとしても使えるモデルが増えてきましたが、まだまだ液晶テレビ、または液晶モニターとしてしか使えないモデルが多いので、両者の違いを把握しておく事は重要です。

TV チューナーの有無

テレビを視聴するためには、TV チューナーが必要です。液晶テレビには必ず組み込まれていますが、一般的に液晶モニターには、TV チューナーがありません。ただし、テレビも視聴できるように、TV チューナーが付いた液晶モニターもあります。

接続端子の種類

液晶テレビは、HDD レコーダーなど、液晶テレビと組み合わせて使う機器と接続するための端子が付いています。一方液晶モニターは、パソコンと接続するための端子が付いています。

また、パソコンと接続するための端子が付いている液晶テレビもあれば、逆に HDD レコーダーなどの接続するための端子が付いている液晶モニターもあります。このような液晶テレビや液晶モニターは、テレビとしてもパソコン用モニターとしても使えるように作られたものです。

画質などの映像の見やすさ

液晶テレビは、テレビを視聴するために作られているので、動く映像をきれいに表示できるように、輝度やコントラスト比、応答速度などのスペックに優れています。また、視野角も広く、液晶テレビを斜めから見ても、しっかりと映像を見られるようになっています。

一方液晶モニターでは、一般的に動く映像を見る機会は少ないため、映像をきれいに表示するためのスペックはあまり優れていません。

スピーカー

パソコン用スピーカーが用いられる事もあるせいか、液晶モニターに付いているスピーカーはあまり良いものではありません。中にはスピーカー機能が無い液晶モニターもあるほどです。一方液晶テレビでは、まずスピーカーは付いており、ある程度音質も重視したスピーカーが内蔵されている事が多いです。

液晶テレビとしても液晶モニターとしても使えるモデル

最近は、液晶の性能が上がり、低価格化も進んだ事から、液晶テレビとしても液晶モニターとしても使えるモデルが珍しくなく、価格もそれほど高くありません。安いものでもテレビ映像もパソコン画面もきれいに映りますので、個人で使用するのであれば、一台で液晶テレビ&液晶モニターとして使うのも問題ないでしょう。

ただし、リビングで家族と一緒にテレビを視聴するといった使用用途であれば、テレビを視聴する事を目的として作られた液晶テレビ、またはテレビの視聴にも特化した液晶モニターが望ましいです。安価なテレビも見られる液晶モニターだと、画質等が十分でなく、家族全員でテレビを楽しむには不十分です。