家電製品の選び方と買い方

気をつけたいガス機器による一酸化炭素中毒事故

最終更新日 2016年05月06日

ガスの死亡事故で多いのは、不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故

ガスが原因の事故と聞くと、火災や爆発事故が思い浮かびますが、一酸化炭素中毒事故もよく発生しています。全国的に統計をとるとどうなるかはわかりませんが、ガス関連事故のニュースを見ていると、火災や爆発事故よりも、一酸化炭素による中毒事故の方が多い印象を受けます。

実際どうなのか調べてみると、ガス事業法及び高圧ガス保安法に基づくガス事業者からのガス消費機器に関する事故報告の概要の公表について(METI/経済産業省)によると、ガスの事故は、漏えい着火が多く、死亡者が出た事故では、不完全燃焼による事故が最も多かったそうです。

最近は、ガス機器には安全装置が必ず付いている事もあり、ガス関連事故は減少してきていますが、製品の不具合などによって事故が起こる可能性は残り続けるでしょう。

よって、ガス機器を利用するのであれば、定期的にガス機器の点検や、リコール情報の収集作業などを行ない、自分で安全性を高める必要があります。

不完全燃焼により発生する一酸化炭素は猛毒である

一酸化炭素と聞くと、それほど危険な感じがしないかもしれませんが、一酸化炭素は猛毒であり、空気中にわずかに存在するだけで死に至る危険が発生します。しかも一酸化炭素は、臭いがせず、無色の気体であるため、室内に一酸化炭素が充満しているのか気づきにくいです。

元々ガスには一酸化炭素が若干含まれていますが、この生ガス自体には臭いがあり、危険を察知しやすいため、生ガスによる一酸化炭素中毒は起こりにくいです。

よくあるガスによる一酸化炭素中毒事故は、不完全燃焼によるものです。ガスを燃やすとき、まわりの酸素が少ないと不完全燃焼を起こしやすく、その際に一酸化炭素が発生しやすくなります。これは、ガスを利用する機器を使用するときは、こまめな換気が必要と言われている所以です。

また、給排気設備の不備やトラブルにより、一酸化炭素中毒事故が起こった事故例は多いです。例えば、風呂において室内タイプのガス器具を利用している場合に、何らかの原因によって給排気設備にトラブルが発生し、一酸化炭素が室内に充満してしまい、一酸化炭素中毒事故が発生してしまったという事故です。

今では、不完全燃焼防止装置が付いたガス器具や、ガス器具を屋外に設置する事が強く推奨されていますが、まだ安全装置が十分でないガス器具を屋内に設置されている住宅もあるでしょう。そのような環境でのガス器具の利用の際は、特に注意する必要があります。