なぜコンセントの定格電流は15Aなのに安全ブレーカーは20Aなのか
最終更新日
2018年10月19日
コンセントを完全には保護できていない
住宅では、コンセントと屋内配線でつながっている安全ブレーカー(分岐ブレーカー)は20A、コンセントの定格電流は15Aである場合が多いです。
この場合、20Aを超える電流が流れると安全ブレーカーは電気回路を遮断しますが、コンセントの定格電流15Aを超えても、20Aを超えなければ遮断しません。
コンセントは定格電流を超えると、異常発熱し火災につながる恐れがあります。コンセントの定格電流は15A、安全ブレーカーは20Aだと、コンセントを完全には保護できていません。
電気設備の技術基準の解釈によると、安全ブレーカーの各アンペアで使えるコンセントの定格電流は以下のとおりです。(2016年1月1日時点)
コンセントの定格電流が15Aなら、安全ブレーカーは15Aにできますが、15Aにしておく方が安全だと思われます。しかし、20Aの安全ブレーカーが普及していますが、それには以下の理由が考えられます。
この場合、20Aを超える電流が流れると安全ブレーカーは電気回路を遮断しますが、コンセントの定格電流15Aを超えても、20Aを超えなければ遮断しません。
コンセントは定格電流を超えると、異常発熱し火災につながる恐れがあります。コンセントの定格電流は15A、安全ブレーカーは20Aだと、コンセントを完全には保護できていません。
電気設備の技術基準の解釈によると、安全ブレーカーの各アンペアで使えるコンセントの定格電流は以下のとおりです。(2016年1月1日時点)
安全ブレーカー | コンセントの定格電流 |
---|---|
15A | 15A以下 |
20A | 20A以下 |
30A | 20A以上〜30A以下 |
40A | 30A以上〜40A以下 |
50A | 40A以上〜50A以下 |
コンセントの定格電流が15Aなら、安全ブレーカーは15Aにできますが、15Aにしておく方が安全だと思われます。しかし、20Aの安全ブレーカーが普及していますが、それには以下の理由が考えられます。
複数のコンセントが1つの安全ブレーカーにまとめられているからなのか
一般的には、安全ブレーカーの先の屋内配線は分岐しており、複数のコンセントや、照明器具等のコンセントを使わない機器が、1つの安全ブレーカーにまとめられています。
全てのコンセント、照明器具等のコンセントを使わない機器ごとに安全ブレーカーと屋内配線でつなげると、かなり安全ブレーカーの数が多くなり、屋内配線コストも高くなります。
1つの安全ブレーカーにまとめられている場合、安全ブレーカーのアンペアとコンセントの定格電流が一致していると利便性が落ちます。
例えば、ある部屋に2つのコンセント(定格電流は15A)があり、その部屋の照明器具が1つの安全ブレーカーにまとめられている場合、安全ブレーカーが15Aで、使用中の照明器具に1A流れるなら、2つのコンセントで使える電流は14Aまでです。
これでは1つのコンセントだけ使う場合でも、コンセントの定格電流15Aまで電流を使えません。このような不便さが生じるため、20Aの安全ブレーカーが普及したと思われます。
全てのコンセント、照明器具等のコンセントを使わない機器ごとに安全ブレーカーと屋内配線でつなげると、かなり安全ブレーカーの数が多くなり、屋内配線コストも高くなります。
1つの安全ブレーカーにまとめられている場合、安全ブレーカーのアンペアとコンセントの定格電流が一致していると利便性が落ちます。
例えば、ある部屋に2つのコンセント(定格電流は15A)があり、その部屋の照明器具が1つの安全ブレーカーにまとめられている場合、安全ブレーカーが15Aで、使用中の照明器具に1A流れるなら、2つのコンセントで使える電流は14Aまでです。
これでは1つのコンセントだけ使う場合でも、コンセントの定格電流15Aまで電流を使えません。このような不便さが生じるため、20Aの安全ブレーカーが普及したと思われます。