昨シーズンに余った灯油を使用しても問題ないのか
最終更新日
2018年10月19日
頭を悩ます古い灯油問題
寒くなった時期、灯油を利用する石油ファンヒーターや石油ストーブを利用している方は、余った灯油に頭を悩ますのではないでしょうか。なかなか灯油を全て使い切って、暖房シーズンを終えるのは難しいでしょうし、余った灯油を廃棄するのはもったいないと思うでしょう。しかし、余った灯油は劣化などして、石油ファンヒーターや石油ストーブにとって良くないのではと考えられます。もし、余った灯油を利用して、暖房器具が故障してしまったら損失につながりますし、火災などの事故につながってしまったら元も子もないでしょう。
思い出してみると、私が小さい頃、両親は昨シーズンに余った灯油を、石油ファンヒーターや石油ストーブに使用していたと思います。それで特に事故や故障などのトラブルは起きなかったと思います。
また、ネット上を見てみると、昨シーズンに余った灯油を使用している方が多いように見受けられます。
しかし、一般的に、古くなった灯油は使わないのが無難と言われています。灯油の販売を行っているところや、灯油を利用する暖房器具の製造、販売を行っているメーカーのウェブサイトを見てみると、昨シーズンの灯油は廃棄し、新しい灯油を利用するよう推奨されています。
古い灯油を使用すると何が問題か
灯油は、徐々に酸化し、成分が変わってきて変質します。また、空気中の水分が混ざってしまう事もあります。このような灯油を、石油ファンヒーターや石油ストーブなどの暖房器具で使用すると、通常より燃えにくくなり、暖房器具の故障や寿命を縮める原因となります。
また、古い灯油は不完全燃焼を起こしやすく、猛毒の一酸化炭素が発生しやすくなります。
このように最悪命の危険に至る可能性もあるため、古くなった灯油は使わないのが無難です。