家電製品の選び方と買い方

エアコンの冷房で発生した結露水でにおいが取れる?

最終更新日 2019年06月30日

エアコンの冷房で発生した結露水でにおいが取れるのか

エアコンから出てくる空気のにおいに悩まされたことがある人は多いと思いますが、部屋の窓を開けっ放しにしておき、温度を16℃に設定して冷房運転を1時間行うと、においが消えるという話があります。

「エアコンの嫌なニオイが完全に消えた」 “窓全開、16度で1時間つけっぱなし”で本当にニオイが取れる理由 - ねとらぼ に、その話が書かれています。(この記事の公開年月日は2018年7月11日)
――「部屋の窓を開けて16度で1時間運転」という方法は、本当に有効なのでしょうか?

三菱電機:当社としては、こちらが有効としてお客さまにも回答しています。

――どのような仕組みでニオイが取れるのですか?

 低い温度で冷房運転すると、熱交換器やドレンパンに付着して残ったニオイ成分が結露水に溶け込み、洗い流されてニオイが軽減される仕組みです。また、空気中に漂うニオイ成分も窓を開けることで室外に排出されるため、換気しながら低い温度で冷房運転をするのが効果的です。
この方法だと電気代がかかりますが1時間なので大したことはなく、面倒な作業はないので簡単です。エアコンのフィルターの掃除等を行ってもにおいが気になるなら、やってみる価値はあると思います。

エアコン内部に結露を発生させてにおいを取るので、どのエアコンでも効果がありそうですが、三菱電機の回答によると以下のとおり全てのエアコンで効果があるとは断定できないそうです。
――この方法が有効なエアコンの機種など、条件はありますか?

 当社のルームエアコンは、全て有効です。他社製品でも恐らくできると思いますが、詳細は分からないのでコメントは控えます。
ネットで話題の「エアコンのイヤなニオイがとれる裏技」は本当か? | 日刊SPA! には、エアコンのにおいを結露を発生させて取る方法についてパナソニックが回答した内容が、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2018年8月4日)
「そういった使い方があるというお話は初めて聞きました。他社の製品はそういった仕様になっているのかもしれませんが、弊社の製品にはそのような機能や仕様は設定されておりません。ニオイは主にカビやホコリが原因で発生するものですが、弊社のエオリアシリーズなどには、もともと熱交換器に『ホコリレスコーティング』や『親水コーティング』などを施してあるので、もともとホコリがつきにくい構造になっています。また微粒子イオン・ナノイーによるお部屋の脱臭機能もありますので、普通にご使用いただいていたほうが、お部屋のニオイは軽減されると思います」(Panasonic広報)
パナソニックによると、自社製品ではエアコンのにおいを結露水で取れないとは断定はしていませんが、そのような方法でにおいを取ることは想定外だったようです。

冷たい飲み物が入ったコップに水滴が付くように、どのエアコンでも内部がとても冷たくなる状態が長時間続けば結露水が発生しにおいが取れそうですが、もしかしたら結露水が発生しにくいようになっている等の理由によりにおいが取れないこともあるのかもしれません。

効果があるエアコンでも、例えば結露水では流れないほどカビが発生しており、カビによるにおいは取れないこともあるのかもしれません。

何にせよ実際にやってみないと結果はわかりませんので、エアコンを使うとにおいが気になるならやってみると良いと思います。