外出時に携帯音楽プレーヤーを使用する危険性
最終更新日
2018年10月19日
携帯音楽プレーヤーの使用が原因と見られる事故の増加
最近街中を見ても、携帯音楽プレーヤーのものと見られるイヤホンを耳につけながら、自転車に乗っていたり、歩いていたりする方をよく見かけると思います。通学や通勤、または買い物の際に、携帯音楽プレーヤーを利用して音楽を聴きながら移動すると、気分転換やリラックスなどできるため、一度ハマるとなかなかやめられませんが、携帯音楽プレーヤーを利用する事によって注意散漫となり、交通事故などのトラブルに合う危険性が高くなるという指摘が増えてきました。
ニュースでは、携帯音楽プレーヤーでまわりの音が聞こえず事故につながった恐れが高いという報道がたまに見られますが、実際に携帯音楽プレーヤーを使いながら、自転車に乗っていたり、歩いていたりしている途中でヒヤッとした体験をした方もいるかと思います。
携帯音楽プレーヤーをお供に外出する事は、大変楽しい事ですが、もし携帯音楽プレーヤーによって、本来防げたはずのトラブルに合ってしまうと、まわりにも迷惑がかかりますし、何よりも自分の大切な命を失ってしまいかねません。よって、あらためて携帯音楽プレーヤーによる危険性を認識し、携帯音楽プレーヤーの使用を見直す必要があります。
イヤホンを着用しながらの自転車の運転は禁止されている
道路交通法では、ヘッドフォンを着用しながらの自転車の運転は違反とされています。さらに、 自治体によって違いますが、ヘッドフォンやイヤホンをつけて自転車に乗る事は禁止されており、悪質な場合は罰則の対象となります。しかし、取り締まりは厳しくないのが現状なので、ヘッドフォンやイヤホンを着用しながらの自転車の運転は危険であることをしっかりと理解し、ルールを守る必要があります。
携帯音楽プレーヤーを使いながら自転車に乗る危険性
自転車に乗っているときは、それほど意識していなくても、自転車に乗っている人は耳からの情報に頼っているものです。後ろから近づいてくる車の音や、見通しの悪い交差点などで、車から発生する音を聞き取る事で、事前に危険予測をする事ができます。もし、イヤホンを着用していると、まわりの音が耳に入ってこず、事故につながる恐れが高くなります。走行ラインを変えるときや曲がるときに後方をしっかりと確認するなど、慎重な運転を心がけるのであれば、イヤホンを着用していても危険性はかなり減るとは思いますが、車から見ると危なく見えますし、かすかな音を聞いていたおかげで、事故の回避につながる可能性もあるので、やはりイヤホンを着用しての自転車の運転は望ましくないでしょう。
歩きながら携帯音楽プレーヤーの使用も危険か
歩いているときや、ジョギングをしているときは、携帯音楽プレーヤーを使用しても違反ではありませんが、それでも場所によってはイヤホンを着用しながら歩いているときも、周囲に気をつけたいです。まず、日本は道路が狭いところが多いため、車との距離が近いところを歩かざるを得ない機会が多い方もいるかと思います。特に最近は、ますますハイブリッドカーが普及してきていますが、ハイブリッドカーは音が静かなので、近づいても従来の自動車より気づきにくいです。あまりにも静かなので、あえて音を出すシステムを導入する必要性が指摘されているほどです。
よって、車が近づいてはいないだろうなと思っていても、すぐ近くにハイブリッドカーがいて驚いた経験をなさった方もいるかと思います。このように、道が狭く、車どおりが多いところでは、できるだけイヤホンの着用は避けたいところです。
また、車どおりが少ない道でも、イヤホンの着用によってトラブルに巻き込まれる可能性はあります。J-CASTニュース : 「ながら音楽」は危険がいっぱい 交通事故、ひったくりにわいせつ事件…で詳しく解説されていますが、イヤホンを着用していた方が、引ったくりやわいせつに遭った事件が実際に起こったそうです。
このように、歩いたり走ったりするのであれば、イヤホンを着用していても全く問題がないわけではありません。外で歩いているときや、ジョギングをしているときでも、イヤホンを着用していると危ないと感じたら、イヤホンの着用はやめるのが無難です。