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イヤホンで音楽を聴くのは耳に悪いのか

最終更新日 2016年05月07日

イヤホンは本当に難聴の原因になるのか

最近は、iPod などの携帯音楽プレーヤーが普及し、外出中でもイヤホンを利用して音楽を聴く方が増えてきたと思います。また、深夜に音楽鑑賞をしたりするときに、騒音対策としてイヤホンを利用して音楽を聴く方も多いでしょう。

ところで、イヤホンで音楽を聴くと、耳に近いところで音を発生しているため、耳に悪影響が無いか気になると思います。少なくとも、耳が痛くなるほどの大音量で音楽を聴くと、耳が悪くなるのは明らかでしょう。大音量の環境下で活動する機会が多いミュージシャンが耳を痛めたという話は珍しくありませんし、大音量がかかるライブ等に行った事がある方は、しばらく耳が正常に聴こえなくなった体験をした方もいるかと思います。

では、音量を絞って、イヤホンを利用すれば耳に悪影響は出ないのでしょうか。今のところ、イヤホンで大音量で聴く事に問題があるとよく言われていますが、適度な音量であっても、イヤホンで長時間聴くのは望ましくないと言われれています。

イヤホンによって耳が悪くなったという症状は、人生の半分を過ぎた頃といったように、かなり遅れて出ると言われており、また本当にイヤホンが原因なのか証明するのも難しいため、適度な音量であってもイヤホンで聴くのは耳に悪いと示す医学的根拠を示すのは難しいでしょう。

ザ・フーのギタリスト、ピート・タウンゼント氏による警告

イヤホンは耳に悪いのか判断するために、実際にイヤホンによって難聴になってしまった方の意見を聞くと大変参考になります。

イヤホンが難聴の原因に――『ザ・フー』のギタリストが警告 | WIRED VISIONなどで報じられていますが、イギリスのロックバンド「ザ・フー」のギタリスト、ピート・タウンゼント氏によると、イヤホンで大音量で音楽を聴くと、自分自身のように難聴になる危険性があるとの事です。

タウンゼント氏によると、難聴は録音スタジオにおいてイヤホンを使用した事が原因だと述べており、またライブなどにおいて、大音量の環境下にいる機会が多かっただろうという事も考えると、一般の方よりも、はるかに長い時間耳に負担をかけていたでしょうが、難聴の恐ろしさはタウンゼント氏の言葉からはっきりとわかります。タウンゼント氏は、iPod などでイヤホンを利用して音楽を聴いて、必ず難聴になるわけではないと述べていますが、難聴にかかると治らず、仕事に支障が出ているのがうかがえます。

タウンゼント氏は、どのくらいの音量でイヤホンを使っていたのか書かれていないので、音量の目安はわかりませんが、イヤホンで音楽を聴くときは音量を下げる事を推奨している事は確かです。

イヤホンが難聴の原因となりうる医学的報告

「MP3、1日4時間以上聞くと聴力低下」 | Japanese JoongAngIlbo | 中央日報によると、イヤホンで音楽を1日4時間以上聴くと、聴力低下につながる恐れがあると、報じられています。これはある医学的研究から出された報告のようですが、一日1〜3時間イヤホンを使用している青少年と、一日4時間以上イヤホンを使用している青少年を比べると、前者の方が小さい音を聞き取れる事がわかったそうです。

また、研究を行った嶺南大医大の司空教授は、聴力は一度低下すると回復できないと指摘しており、学校の保健教育に、聴力損失の予防を学ぶ内容も盛り込むべきと指摘しています。

このような医学的な根拠は、他でも指摘されており、少なくとも聴力は元に戻らない事がわかっている以上、耳を大切にしていかなければならない事がわかると思います。

将来を考えてイヤホンを利用する

今のところ、イヤホンを利用しても必ず難聴にはならないという見解が一般的だと思います。恐らく個人差があり、大音量でイヤホンを利用し続けても、全く聴力低下にならない方もいるでしょう。しかし、何割かは、聴力低下につながってしまう可能性が高いでしょう。

このように考えると、自分は大丈夫じゃないかと判断してしまい、イヤホンを使って大音量で聴く事を控えるのは難しいかもしれません。しかし、聴力が低下してしまうと、まわりとのコミュニケーションが上手くいかなくなったり、仕事や生活に支障をきたしてしまう恐れがあります。聴力は元に戻らない事がわかっている以上、イヤホンを使って過度な音量で音楽を聴いたり、長時間イヤホンを使用し続ける事は控えておきたいです。