家電製品の選び方と買い方

ARC 対応の HDMI で、光デジタルケーブルが不要に

最終更新日 2018年10月19日

ARC に対応していれば、音声データが双方向伝送可能に

HDMI は、映像データと音声データを1本のケーブルで伝送できるインターフェースです。それぞれ片方向に伝送できますが、HDMI が ARC(Audio Return Channel)に対応していると、音声データを双方向に伝送できるようになります。

これにより、HDMI ケーブルと光デジタルケーブルの両者を利用している接続状況で、光デジタルケーブルが不要になります。

例えば、テレビと BD(ブルーレイ)レコーダー、ホームシアターがあるとします。これらを組み合わせて使用するには、ホームシアターを経由する形で、HDMI ケーブルで接続する必要があります。(テレビ ← ホームシアター ← BD レコーダー)

このように接続する事によって、BD レコーダーからホームシアター、テレビへ HDMI ケーブルを通して映像と音声データが伝送されていきます。ここで、テレビ番組の音声データもホームシアターに出力したい場合は、テレビとホームシアターを光デジタルケーブルで接続する必要があります。

(テレビと BD レコーダーを直接 HDMI ケーブルで接続し、テレビとホームシアターを光デジタルケーブルで接続し、BD レコーダーの音声データをテレビを経由してホームシアターへ出力する接続の仕方もありますが、テレビによっては外部から入力された音声データを出力できない製品があり、出力できたとしてもテレビを経由してしまう事で映像と音声のタイミングが大きくずれたり(ホームシアター側でずれを修正する機能があれば解決可能)、BD レコーダーが出力している音声データそのものを出力できない、つまり劣化してしまう場合がありますので、ホームシアターを経由する形で接続するのが基本です。)

ここで、もし HDMI が ARC に対応していれば、テレビとホームシアター間で音声データが双方向伝送可能になり、HDMI ケーブルでテレビ番組の音声データをホームシアターへ出力できますので、光デジタルケーブルが不要となります。ただし、テレビとホームシアターの HDMI が ARC に対応している必要と、接続に使用する HDMI ケーブルも ARC に対応している必要があります。