家電製品の選び方と買い方

浄水器の選び方

最終更新日 2018年10月19日

浄水器とは

浄水器とは、水道水から有害な物質を取り除くために使用する機器です。水道水は人体に悪影響を及ぼすほど有害物質が含まれておらず十分きれいですが、微量に含まれています。 また水道水にミネラル成分を加えるなどして、水の美味しさを高める事ができる浄水器もあります。

浄水器のタイプ

浄水器には幾つか種類があり、それぞれ大きさや設置の仕方が違います。

タイプ 特徴など
蛇口取り付けタイプ 蛇口の先端に取り付けて使用します。小型で邪魔にならないように工夫された形状をしています。価格がそれほど高くなく、設置方法が簡単なので初めて浄水器を使ってみたい方にもおすすめです。
据え置きタイプ 浄水能力に優れ、様々な機能を搭載しています。やや本体サイズが大きいので台所に十分な設置スペースが必要です。また接続ホースを使える据え置きタイプなら上手く使って台所の空きスペースに本体を設置でき、あまり邪魔になりません。
ポットタイプ ポットの形をしており、水を補給して使います。持ち運びが楽で冷蔵庫に入れておく事もできます。価格が安く手軽に使えます。
ビルトインタイプ 本体をシンク台の下に設置して使用します。設置するには専門技術を持った人による工事が必要となる事が多いです。

カートリッジ交換時期

浄水器はカートリッジを通して水をろ過し浄水します。そのカートリッジは消耗品です。詳しく言うとカートリッジの中にあるろ材(フィルター)が、使用するにつれ水から吸収した有害物質によって汚れてくるので交換する必要がありますが、多くの浄水器はカートリッジごと交換します。カートリッジを過度に使用し続けると、浄水能力が極端に落ちるほかに、今までに吸着してきた有害物質がカートリッジから水に戻ってしまう恐れもあります。よってある程度使用したら交換が必要です。

浄水器のタイプによって交換時期が異なりますが、どれも目安として使用月日、または使用水量によって交換時期が決められています。カートリッジは、その大きさに比例して使用可能な期間が長くなるので、一般に蛇口取り付けタイプより、据え置きタイプやビルトインタイプの方が同じ期間(使用水量)内でのカートリッジの交換回数が少ないです。

多くの浄水器はカートリッジの交換時がわかるように、カートリッジの汚れ具合がわかるメーターや、使用した水の量が表示されるようになっており、毎日欠かさずチェックしておけば安心です。

ろ材の種類

浄水器は、水から有害物質を取り除くためにろ材を使用しますが、それぞれのろ材には得意分野があります。すなわちろ材の種類によって除去できる有害物質が決まります。ろ材一種類では、様々な有害物質に対応できないため、浄水器は複数のろ材を使用する場合が多いです。

種類 特徴など
活性炭 主に炭素でできた物質で、吸着性が強くろ材としてもよく使われています。活性炭は様々な形に加工されて使用されており、例えば形が粒状であれば粒状活性炭と呼ばれます。活性炭は、主に水に含まれる有害物質を取り除く役目をします。
中空糸膜 ちゅうくうしまくと読み、チューブのような形状をした繊維が多数集まったものです。浄水器のろ材としてもよく使われています。主に水に含まれる濁りなどを取り除く役目をします。
セラミック セラミックと聞くと陶磁器が思い浮かびますが、様々な製造工程を経て出来上がった非金属無機材料でできた物質もセラミックと呼び、これがろ材として使用されるセラミックです。無数の小さな穴が空いたもので、非常に小さな有害物質や細菌の除去の役目をします。 浄水器では、中空糸膜で取り除けなかったさらに小さいものを除去するためにろ材として使われる事が多いです。