家電製品の選び方と買い方

ポータブルプレーヤーの選び方

最終更新日 2018年10月19日

ポータブルオーディオプレーヤーの種類

ポータブルプレーヤーには、場所を選ばず音楽、または動画を再生できるものがあります。ここでは、音楽を再生できるポータブルオーディオプレーヤーを中心に紹介していますが、ポータブルオーディオプレーヤーには、以下のようなものがあります。

代表的
ポータブルオーディオプレーヤー
特徴
HDDプレーヤー
メモリプレーヤー
音楽データなどを mp3 (MPEG Audio Layer-3)ファイルなどに変換してハードディスクに保存するタイプがHDDプレーヤーで、フラッシュメモリに保存するタイプがメモリプレーヤーです。デジタルオーディオプレーヤーともよばれ、iPod をはじめ近年人気上昇中の携帯音楽プレーヤーです。
MDプレーヤー
CDプレーヤー
音楽CDなどを、MD(Mini Disc)に録音するタイプがMDプレーヤーで、CD(Compact Disc)に録音するタイプがCDプレーヤーです。上記のHDDプレーヤーやメモリプレーヤーが登場する前までは、これがポータブルオーディオプレーヤーの代表的存在でした。最近の新製品は mp3 ファイルにも対応し、本体もメディア(MD、CD)も安いため、まだまだ人気がある商品です。
カセットプレーヤー 最近はあまりみられなくなったカセットに録音するタイプのポータブルオーディオプレーヤーです。
ICレコーダー マイクを使って人の会話などをフラッシュメモリに録音するタイプですが、ICレコーダーの中には、音楽の再生にも対応した製品があります。しかし、ICレコーダーは人の発言や会話を録音することに重点をおいてるので、音楽プレーヤーとしての機能や性能は不十分である事が多いです。

HDDプレーヤーとメモリプレーヤーの選び方

最近店頭に多く並ぶHDDプレーヤーとメモリプレーヤーですが、購入する際HDDプレーヤーにするかメモリプレーヤーにするか悩むと思います。それぞれ異なった特性を持っていますので、自分の音楽スタイルに合わせて選ぶ必要があります。

デジタルオーディオ 特徴
HDDプレーヤー 大容量HDDを採用してるので音楽ファイルを大量に持ち運べるのが利点です。ただHDDは精密機械のため、メモリプレーヤーと比べて衝撃などに弱く音飛びしやすいのが欠点です。音楽ファイルを大量に持ち歩きたい方におすすめです。
メモリプレーヤー メモリ容量が少ないのが欠点ですが、HDDのように複雑な仕組みが必要でないため、本体が小型で軽く衝撃に強いです。よってジョギングなど運動しながら音楽を聴きたい人におすすめです。

スペックの見方

項目 見方
容量 各メーカーの製品は、容量別にモデルが分けられている事が多く、容量が多くなるほど価格が高くなります。音楽ファイルの入れ替え作業などの回数が増えますが、価格を抑えるなら容量も抑える必要があります。

HDDプレーヤーなら10GB以上、メモリプレーヤーなら1GB以上がおすすめですが、最近の製品は大容量化と低価格化が進み、安い製品でもこの基準をクリアしていると思います。

SDカードなど着脱可能なフラッシュメモリを使用するメモリプレーヤーは、別途メモリを購入する必要がありますので予算に注意しましょう。(メモリカードは結構高いです。)
バッテリー
持ち時間
HDDプレーヤーとメモリプレーヤーは、他のオーディオプレーヤーと比べ消費電力が高いため、ほとんどの製品で10〜20時間台です。中には40時間以上の長持ち製品もありますが、省電力モードにした場合がほとんどです。最低10時間以上バッテリーがもてばいいと思います。充電回数を抑えたい場合は長時間バッテリーが持つ製品を選びましょう。
対応フォーマット 音楽ファイルのフォーマット形式に対応してないと再生できません。特に既にお持ちの音楽ファイルのフォーマット形式に合わせたい場合は要チェックです。

また著作権保護技術(DRM)を受けた音楽ファイル(ネット音楽配信サービスで購入した音楽など)を持ってる場合は、それに対応した製品を選びましょう。

主なフォーマット形式には、AAC、ATRAC3、mp3、WMAなどがあります。
接続方法 パソコンやコンポに接続する際にほとんどの製品でUSB2.0を使います。最近のパソコンやオーディオ機器には、USB2.0が必ずと言って良いほど付いていますので、USB2.0接続が可能であれば問題ないでしょう。
付属機能 音楽再生の他に動画や画像ファイルをみれる製品があります。また会話の録音やラジオ機能を搭載した製品もあります。必要な方は要チェックです。
付属ソフトウェア 音楽をパソコンから転送する際に使用する転送ソフトが通常セットになっています。

主な再生フォーマット

主な再生フォーマットには、以下のようなものがあります。あらかじめ所持している音楽ファイルの再生フォーマットに合わせたい場合は、購入前にポータブルオーディオプレーヤーが、その再生フォーマットに対応しているのか、よく調べておく必要があります。

フォーマット 特徴
AAC
(Advanced Audio Coding)
動画の圧縮方式の1つであるMPEG−2(エムペグツー)で規格されているフォーマット。

アップル製のプレーヤーで対応されており、他のメーカー製だと対応していない場合が多いです。
ATRAC3
(アトラックスリー)
ソニーが開発したフォーマット。

ソニー製のプレーヤーはまず対応していますが、他のメーカー製だと対応していない場合が多いです。
mp3 もっとも普及しているフォーマット。

ほとんどの製品がmp3の再生に対応しています。
WMA
(Windows Media Audio)
Windowsが開発したフォーマット。

mp3への変換が容易で、ほとんどの製品がこのフォーマットに対応しています。