家電製品の選び方と買い方

IHクッキングヒーターの選び方

最終更新日 2009年01月16日

IHクッキングヒーターとは

今新しいキッチンシステムとして話題のIHクッキングヒーターとは、その仕組みを簡単に説明すると、電気によって磁力を発生させ鍋等に電流を発生させます。そのときに鍋等の金属の抵抗により熱が発生します。つまり鍋等自体が発熱するのです。

電気を使うというイメージから、火を使うガスコンロより火力が非力だと思われますが、その逆でIHクッキングヒーターは非常に高火力として機能し、一般家庭ではガスコンロよりも高火力です。よってIHクッキングヒーターの火力が強すぎて焦げてしまうなどの失敗をしてしまい、慣れるまで上手く調理できないという声が出るほどです。しかし、IHクッキングヒーターには一定温度に保つ機能などがありますので、使いこなせばより一層お料理が楽しくなると思います。

気になる電気代ですが、IHクッキングヒーターは非常に熱効率が高いため、ガスコンロを使った場合のガス代よりも安いといわれています。また鍋等のみが発熱するため、排熱が少なく、ガスの燃焼ガスも発生しないので換気が少なくすみ、夏場や冬場における冷暖房の電気代のロスが少なくなるというメリットもあります。

IHクッキングヒーターは、調理後の掃除が楽で、鍋等を置く場所が平面ですから、サッと拭くだけです。

またIHクッキングヒーターは、直火を使わないので、引火や鍋料理等の吹きこぼれによる火の消えがない上、空焼きや異常過熱を防止するセンサーが備わっていますのでガスコンロよりも安全です。しかし、クイックラジエントヒーターと呼ばれるものがIHクッキングヒーターに搭載されている場合がありますが、これは直火の役割をしますので燃えやすいものが回りにあると火事になる恐れがありますので注意が必要です。

IHクッキングヒーターは電磁波を利用するので、不安という声もありますが、IHクッキングヒーターから発生する電磁波は、他の家電製品とほぼ同じ大きさです。世界の公的機関でもIHクッキングヒーターから発生する電磁波による人へのダメージは認められないと報告されています。よってIHクッキングヒーターが健康を害することはありませんので、安心して使えます。ただし心臓ペースメーカーを使用している方は念のためお医者さんに相談してから使いましょう。

IHクッキングヒーターで使用可能な鍋等

IHクッキングヒーターでは、全ての鍋やフライパンが使えるわけではありません。基本的に鉄とステンレス系の材質でできたものが使えます。アルミや銅が含まれていたり、耐熱ガラスでできた鍋等は使えません。しかし、オールメタルに対応していれば、アルミや銅でできた鍋なども使用可能です。また鍋の直径の大きさや、鍋の底面の形状が平らでないといけないという制限もあります。これらは機種により違いがありますので、よく確認しましょう。

調理器具について不安があればIHクッキングヒーター用の調理鍋等を使えば安心です。天ぷら用鍋からたこ焼きプレートまで一通りそろっています。調理器具のラインナップが豊富なショップに行くと、IHクッキングヒーター専用の調理器具がそろっているはずです。

またIHクッキングヒーターにクイックラジエントヒーターが搭載されていれば、そこで今までにガスコンロで使っていたお鍋など、ほとんどの調理器具が使えます。

IHクッキングヒーターの設置工事

IHクッキングヒーターの導入の最大の壁はやはり設置工事だと思います。設置場所についてですが、これはシステムキッチンにガスコンロが組み込まれているのであれば、通常それを入れ換える形でIHクッキングヒーターを設置できます。また流し台のガスコンロを置くスペースを利用するのであれば、今まで使用してきたガスコンロと同サイズのIHクッキングヒーターへと入れ換える形となります。

もう一つ重要な点がありますが、IHクッキングヒーターはたいてい200Vの電源が必要です。設置予定の場所に200Vの電源がなければ配線工事が必要となります。

一般家庭で200Vの電源を使用するには、単相3線式とよばれる100Vと200Vが使える配線が必要です。普通はどのご家庭にも単相2線式とよばれる100Vが使える配線がきています。

単相3線式の配線は、新しい住まいでは使える場合が多いです。よって、単相3線式の配線はまだあまり普及はしてませんが、分電盤(ブレーカー等があるところ)までは単相3線式がきていることが多いです。これなら簡単な屋内配線工事で済みます。

気になる工事費ですが、たいてい商品と工事がセットとして販売されていますので、工事費がどれくらいかはわかりませんが、たいてい商品の代金と工事費を合わせて約20万円が目安です。よってIHクッキングヒーターを購入する場合は工事費も考えておく必要があります。特にビルトインタイプとなると費用が高くなりますので十分な予算が必要です。

スペック

項目 見方
IHクッキングヒーターのタイプ 大まかに分けて3種類あり、キッチンに組み込む3口ビルトインタイプ、キッチンの流し台に置ける2口据え置きタイプ、セカンドキッチンに使える小さいサイズの1口ビルトインタイプがあります。
電源 電源はどの機種も単相200Vです。1口の据え置きタイプなら単相100Vもあります。
ヒーターの種類 通常のIHクッキングヒーターの他にクイックラジエントヒーターがついているのがあります。これは、直火の役割をします。よって直火の調理器具がこのヒーターには使えます。例えばお餅を焼いたりするときにクイックラジエントヒーターがあると便利です。
ヒーターの火力(kW) ヒーターの火力の目安として単位kWで表示されています。

通常3口ビルトインタイプなら、IHクッキングヒーターの火力は、左右3.0kW。またはどちらかが3.0kWで片方が2.0kW。クイックラジエントヒーター1.2kWです。

2口据え置きタイプはIHクッキングヒーター左右2.0kWです。

1口ビルトインタイプは、IHクッキングヒーター2.0kWです。

魚を焼いたりできるロースターヒーターは通常約1.2kWから1.5kWです。

3口ビルトインタイプでないと高火力であるIHクッキングヒーター3.0kWがないことが多いので、選択に悩むところですが、通常のお料理には2.0kWで十分過ぎるほどで、これでもたいていのお料理には火力を弱めて使うほどです。よって2.0kWあれば十分だと思います。

クイックラジエントヒーターやロースターヒーターはあまり選択の余地はありませんが、1.2kWもあれば十分です。
調理機能 IHクッキングヒーターには、調理に便利な機能が搭載されている場合があります。もし必要な機能があれば、その機能があるかどうか確認する必要があります。

機能の例ですが、揚げ物をする際に自動温度調節機能があれば、一定温度で美味しく揚げることができます。

保温機能があれば、鍋料理などを一定温度(90度など)に保温しておくことが可能です。

自動炊飯機能があれば、自動的に火力を調節しご飯を炊き上げることができます。

自動湯沸し機能があれば、お湯が沸いたらアラームなどでお知らせをしてくれ、自動でヒーターの出力をとめます。

またIHクッキングヒーターにグリルが搭載されていれば、お魚やお肉を自動で火力を調節して美味しく調理する機能がある場合が多いです。
安全機能 IHクッキングヒーターには安全のために様々な機能が搭載されています。例えばヒーターの切り忘れを防止する機能や、過熱防止機能などがあります。
外形寸法 ガスコンロと同様にIHクッキングヒーターも、キッチンに収まりやすいサイズとなっています。設置予定の場所に合うか確認しましょう。