家電製品の選び方と買い方

ハンディークリーナーの選び方

最終更新日 2016年05月03日

ハンディークリーナーとは

ハンディークリーナーは、充電式で動作する小型で軽量な掃除機です。充電式のため、連続して使用できる時間が短く、吸引力が低めのため、あまり強い吸引力を必要としない短時間で終わる簡単なお掃除に向いています。

ハンディークリーナーのメリット、デメリット

メリット デメリット
・電源コードが無いため持ち運びしやすい
・充電式のため電源コンセントが無い環境でも使用可
・小型のため設置スペースを抑えられる
・充電式のため連続使用時間が短い
・充電池の寿命がある
・吸引力が低い
・小型で軽量のため、静音重視した設計や製造が難しく運転音が大きい

メーカーの選び方

ハンディークリーナーに限らず、掃除機の仕様を一部公開していないメーカーもあり、たとえ仕様が全て公開されていても数値上ではどの程度のゴミを吸う力があるのかイメージしにくい等あり、実際に使ってみないと自分に合うか合わないかわからないものです。

そのため、掃除機の製造メーカーの特徴から絞って、ハンディークリーナーをメーカーから選ぶのも選び方のひとつです。メーカーを絞れれば、後は同メーカー製のハンディークリーナーの中から選ぶ事になり、選びやすくなります。以下は、ハンディークリーナーを開発、製造している主要なメーカーです。

ダイソン

ダイソンは、サイクロン式掃除機を世界で初めて開発、製造したメーカーです。ハンディークリーナーにもサイクロン式を採用し、非常に落ちにくい強い吸引力を持っています。ただし、吸引力を重視しているせいか、運転音が大きいため、深夜や早朝、遮音性が低い集合住宅といった騒音を気にしなくてはならない環境での使用には向いていません。また、ダイソンの掃除機はハンディークリーナーも含めて価格が高いため十分な予算が必要です。

運転音の大きさや価格の高さが問題とならず、吸引力を重視するなら、ダイソンのハンディークリーナーを選ぶのをおすすめです。

マキタ

マキタは電動工具のメーカーです。ハンディークリーナーの開発、製造も行っており、業務用として新幹線にて使われてきた事があります。ハンディークリーナーでも業務用としても使えるよう吸引力は強いです。吸引力を重視しているせいか運転音が大きく、価格が高いため十分な予算が必要ですが、吸引力が強いハンディークリーナーを選ぶなら、マキタの製品も選択肢として入れる価値があります。

ツインバード工業

ツインバード工業は、様々な家電製品を開発、製造を行っているメーカーです。大手家電メーカーではあまり見られないような製品の開発、製造に特化しており、需要があまり大きくなくても必要としている方に応える製品が見られるのが特徴です。

ハンディークリーナーでは幾つかの製品を開発、製造しており、安い低価格なハンディークリーナ、吸引力を重視したハンディークリーナー、液体・土・砂も吸引できるハンディークリーナー等、ラインナップは多彩です。

全体的にハンディークリーナーの価格は良心的で、購入しやすいのも大きな魅力です。コストパフォーマンスを重視して選ぶなら、ぜひ選ぶ事を検討したいメーカーです。

大手家電メーカー(東芝、パナソニック、日立)

大手家電メーカーは、通常の掃除機の開発、製造に力を入れており、ハンディークリーナーの数は多くはありませんが、価格と性能のバランスが取れた製品が見られます。大手家電メーカーは、安い価格帯の製品でもコストをかけて品質を重視し、なるべく多くの数を売って利益を上げる傾向がありますので、大手家電メーカーのハンディークリーナーは万人受けするよう特にこれといった特徴が無いですが、価格を考慮すれば製品の完成度は全体的に高く、無難な選択になります。

集塵方式の選び方

ハンディークリーナーは、吸い込んだゴミを容器に入れますが、容器として紙パックを用いる製品と、容器としてプラスチック製等のダストカップを用いる製品があります。

前者の紙パックを用いるタイプでは、ゴミを外部に極力晒さずに捨てられるため衛生的ですが、紙パックの交換が必要なためランニングコストがかかります。また、紙パックにゴミが溜まってくると吸引力が落ちやすいです。

後者の紙パックを用いないタイプでは、ランニングコストがかかりませんが、ゴミを捨てる時にゴミが外部に晒されやすいため埃が舞う等、衛生面で不安な点があります。ゴミと排気を分離するサイクロン方式を採用したハンディークリーナーでは、ゴミが溜まっても吸引力が落ちにくいですが、単にフィルターでゴミを引っ掛けて排気と分離する方式では、ゴミが溜まってくると吸引力が落ちやすいです。

衛生面を重視するなら、紙パックを用いるハンディークリーナーを選ぶと良いです。そうでなければ、紙パックの交換というランニングコストがかからないので、紙パックを用いないハンディークリーナーを選ぶのが良いです。

紙パックを用いるハンディークリーナーでも布製のパックも利用できる製品があります。布製のパックなら綺麗にして繰り返し使用できますので、ランニングコストがかかりません。気に入った製品だけど紙パックを用いるためランニングコストがかかる点が気になった場合は、布製のパックも利用できるのか仕様やカタログ等で調べてみると良いです。

集塵容量の選び方

ハンディークリーナーは、吸ったゴミを容器に入れておきますが、その容器の容量は集塵容量で表されます。集塵容量が大きいほど、ゴミを取り出す回数を減らせますが、集塵容量が大きいほどサイズのコンパクトさが損なわれます。

ハンディークリーナーはコンパクトさが重視されますし、短時間の使用で少量のゴミを吸い取る使い方に向いていますので、集塵容量について気にしないで選んでも問題ないと言えます。

運転音の選び方

ハンディークリーナーは、小型で軽量のため、静音を重視した設計、製造が難しくなります。運転音の発生の要因となるモーターやファンの音を抑えようとすると、ハンディークリーナーのただでさえ低くなりがちな吸引力がさらに低下してしまいます。そのため、静かな掃除機をハンディークリーナーに求めるのは難しいです。そのため、ハンディークリーナーはどれも運転音が大きいものと認識しておいた方が良いです。

もし、静かさに期待してハンディークリーナーを選ぼうとしているのであれば、一般的によく見られる通常の掃除機を選ぶのがおすすめです。そのような掃除機の中には、深夜や早朝の掃除等、運転音が気になる使用用途向けに静音を重視した掃除機があります。

充電池の選び方

ハンディークリーナーには、充電池が搭載されています。充電池には幾つかの種類があり、どの種類であっても使うのに困る事はありませんが、以下の各充電池の特性を抑え、必要に応じて充電池にもこだわって選びたいです。

ニッカド充電池

ニッカド充電池は、他の優れた充電池に押され、最近ではあまり見られなくなりましたが、ニッカド充電池は安価でありながら、多くの充電回数に耐えられる丈夫さがあり、発生できる電流量が大きいため、特に低価格の製品で採用されているのが見られます。

ただし、ニッカド充電池のデメリットとして自己放電(自然放電)、メモリー効果があります。自己放電は充電池を使っていなくても放置しているだけで、充電された容量が減っていく現象です。メモリー効果は、充電してから使い切る前に充電してしまう事によって、充電池の充電可能な容量が実質少なくなってしまう現象です。

特にメモリー効果はニッカド充電池の大きなデメリットであり、メモリー効果は充電する前に使い切ってから再度充電するようにすれば防げますが、短時間の使用が多くなりがちなハンディークリーナーでこのように使うと、使用開始後すぐに充電池が切れてしまい、充電完了するまで長時間待たなくてはならない場合が発生します。

メモリー効果を避けたいのであれば、ニッカド充電池搭載のハンディークリーナーを選ばない方が良いです。

ニッケル水素充電池

ニッケル水素充電池は、ニッカド充電池よりも様々な点で優れており、ニッカド充電池の代替として普及が進みました。

ニッカド充電池と同様に自己放電、メモリー効果というデメリットがありますが、自己放電が起きにくいニッケル水素充電池が開発されており、このようなニッケル水素充電池が搭載されていれば、自己放電のデメリットはないと言えます。また、メモリー効果はニッカド電池と比べると起きにくいと言えますが、ニッケル水素充電池であっても充電池を使い切ってから充電するという使い方が無難です。

リチウムイオン充電池

リチウムイオン充電池は、今では広く普及した充電池の種類であり、携帯電話やノートパソコン等、様々な製品に採用されています。

リチウムイオン充電池は、他の種類の充電池と比べると高価になるため、比較的価格が高いハンディークリーナーによく採用されています。そのため、リチウムイオン充電池搭載のハンディークリーナーを選ぶには十分な予算が必要となりますが、自己放電やメモリー効果はほとんど無く、長期間放置しても十分な充電した容量が残っており、頻繁に継ぎ足し充電を行っても問題ないと言えますので、選ぶ価値は十分にあります。

連続使用時間、充電時間の選び方

連続使用時間は、ハンディークリーナーを充電完了後に切れるまでに連続して使用できる時間を表します。充電時間は、充電池を使い切ってから充電が完了するまでに必要な時間です。

ハンディークリーナーの使用中の消費電力や充電池の容量にもよりますが、充電池の種類によって決まってきます。リチウムイオン充電池が採用されたハンディークリーナーであれば、リチウムイオン充電池の特性により連続使用時間が長く、充電池が短いです。

もし、連続使用時間の長さ、充電時間の短さを重視するなら、リチウムイオン充電池を採用したハンディークリーナーに絞って選ぶと良いです。